出版社内容情報
《内容》 大学人・病理学研究者として三八年間、母校に場を与えられた著者が、
井の底の蛙のように限られた視角の中で思念したことどもを束ねたエッ
セイ集。医学的に人の死生を冷徹に受けとめる立場にあった著者の、
真理を求めつづけたロマンと生命への深い畏敬の念が全編に溢れ出て
いる。
目次
1 研究者とロマンと(井底蛙、天を観る;お前の夢はまだ生きているか;バッカスの盃を飲み干した人々 ほか)
2 学窓より(弓道考;フォルムとムーブメント;阿吽(アウン)の呼吸 ほか)
3 死生のこと(時の流れに;紙吹雪の中で;阿修羅の琴 ほか)