出版社内容情報
17世紀に成立した西洋近代科学は、神に由来する自然の秩序と合目的性を見い
だすことを目的としていた。本書は、常識化された科学と宗教の闘争史観を排
し、元来宗教に一体化していた科学がイギリス自然神学の中から分離・自立し
ていく過程をダーウィンの進化論に即して克明に究明する。
内容説明
常識化された科学と宗教の闘争史観を排して、元来宗教に一体化していた科学が、イギリス自然神学の中から分離・自立していく過程を、ダーウィンの進化論に即して究明する。
目次
序章 科学と宗教に関する研究展望
第1章 イギリス自然神学の成立と発展
第2章 地質学の発展と自然神学
第3章 ブリッジウォーター論集
第4章 広教会派と高教会派
第5章 『創造の自然史の痕跡』の衝撃
第6章 『論文と評論』の反響
第7章 『種の起源』の反響
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Rootport Blindwatchmaker
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S・ワインバーグ『科学の発見』の次に読むなら、これ。ニュートンによって萌芽した近代科学が、いかにして教会の教義を離れて世俗化していったのかを辿る。一般には、科学と宗教が敵対しあってきたという歴史観が広まっているが、現実には19世紀初頭までの科学研究はキリスト教の聖職者たちが信仰を高める手段として進めてきた。宗教に対する科学の勝利だと目されがちなダーウィンの進化論も、じつはそういう神学研究の系譜から生まれたものだった。教会の内情という馴染みのない話題が多く、読むのに骨が折れた。そのぶん学びも多い一冊だった。2017/10/10
ya
0
2008年頃読んだと思う。
ya
0
再読。勉強になる。2009/09/17
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