出版社内容情報
最近とみに社会の関心を集めている自然保護への取り組みのなかで,集団遺伝
学の観点から判断や評価を求められる場面も多くなってきた。本書では,従来
あまり知られていない高等動物集団の遺伝構造や進化過程について,人類,家
畜,いくつかの野生動物種を材料にして理解を深める。
内容説明
今世紀に入り、ダーウィンの進化論をメンデル遺伝学に基づき生物統計学的に基礎づけた集団遺伝学が誕生し、また分子生物学の発展により、進化機構の解明は飛躍的に進み、進化論ブームともいえる状況を招いた。本書では従来あまり知られていない高等動物集団の遺伝構造や進化過程に関し、人類や家畜、野生動物を材料にして現在の到達点を示す。
目次
1 自然突然変異率
2 遺伝的多型とハーディー・ワインバーグ平衡
3 遺伝子頻度の定向的変化
4 遺伝子頻度の機会的変動
5 遺伝子頻度分布と進化過程
6 集団に含まれる遺伝的変異
7 集団の構造
8 系統分化
進化について