出版社内容情報
真淵門下の異才の国学者、建部綾足と上田秋成の小説作品--『本朝水滸伝』
及び『春雨物語』--を、宣長との対抗関係において読みとき、『伊勢』『源
氏』から日本浪曼派・折口信夫にいたる射程のなかで、18世紀における言語革
新の契機をさぐった野心作。
内容説明
真淵門下の異才の国学者、建部綾足と上田秋成の小説作品を、宣長との対抗関係において読みとき、『伊勢』『源氏』から日本浪曼派・折口にいたる射程のなかで、十八世紀における言語の革新的契機をさぐった野心作。
目次
序章 真淵門下の詩と散文の革新運動
第1部 建部綾足(『本朝水滸伝』のトポロジー;綾足の自我のかたち;日本浪曼派と綾足;「みやび」と『本朝水滸伝』;『伊勢物語』と雅文体小説)
第2部 上田秋成(偽書と異本;十八世紀の古典学;『春雨物語』という装置;『春雨物語』の主題;『源氏物語』と雅文体小説)
付論 折口信夫における新国学論の座礁
-
- 和書
- 目で見る日本の福祉の歴史