遅れてきた国民―ドイツ・ナショナリズムの精神史

遅れてきた国民―ドイツ・ナショナリズムの精神史

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  • サイズ B6判/ページ数 317p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784815801687
  • NDC分類 311.3
  • Cコード C3010

出版社内容情報

「ドイツにとって近代とは何だったのか。」M・シェーラーと並ぶ哲学的人間
学の定礎者プレスナーが亡命の地オランダにおいて、遅れて近代に登場したド
イツ精神のジレンマとナチズムへの頽落を思想史の深みから考察する。近代ド
イツの運命を見据えた予言と内省の書。付「私の履歴書」

内容説明

M.シェーラーと並ぶ哲学的人間学の定礎者プレスナーが遅れて近代と会出ったドイツ精神のジレンマとナチズムへの頽落を思想史の深みから考察する。近代ドイツの運命を見据えた予言と内省の書。付「私の履歴書」。

目次

第1章 第一次大戦の後。西ヨーロッパの政治的ヒューマニズムに対するドイツの異議申立て
第2章 ビスマルクの帝国、国家理念なき強国
第3章 国家ではなく、民族。ローマ・コンプレックス
第4章 信仰の分裂と福音主義国教会との齟齬からくる現世崇拝の根源
第5章 ドイツ文化の宗教的機能。ルター派の精神が啓蒙主義とカトリシズムに示した抵抗
第6章 産業革命がドイツ市民階級の非政治的姿勢に与えた影響
第7章 伝統の喪失と歴史的正当化への欲求
第8章 キリスト教時代意識の頽落の諸段階。歴史的世界像の変貌と解体
第9章 カントからマルクスにいたるイデオロギー疑惑の展開のなかで、神の超現世的な権威が動揺したこと
第10章 イデオロギー疑惑の一般化により理性の現世的権威が動揺したこと、ニヒリズムの地盤に生きることの困難
第11章 失われた使命を求める哲学。権威的生物学の時
第12章 審判としての哲学がマルクス、キルケゴール、ニーチェによって破壊されたこと、善悪の此岸の逃げ道―政治への降伏
付 私の履歴書