出版社内容情報
<薔薇>と<カントリーハウス>を主題に、文学における空間イメジの暗喩機
能=トポスの変遷をたどり、ヨーロッパ文学史の転変を抉出した諸篇をはじめ、
イギリス17世紀の形而上詩人から芭蕉、漱石、川端まで、東西の文学を明敏な
批評意識をもって論じた希有な英文学者の遺稿集成。
目次
第1部 空間表象の文学(バラをして語らしめよ;静止点としての17世紀カントリー・ハウス)
第2部 17世紀形而上詩人論(ダンの『第1、第2周年追悼詩』―Occasional Poetryとしての考察;マーヴェルの「囲われた庭」;17世紀の〈小さな世界〉―ある崩壊の過程;形而上詩と錬金術―ジョンソンとダンを比較して;ヘンリー・ヴォーンの自然神秘主義;形而上詩人とミルトン)
第3部 比較のなかの日本文学(世界詩のなかの芭焦俳句;漱石における東洋と西洋;あいまいさの効果―『雪国』についての1考察;『山の音』の〈家〉と〈人〉―『ハワーズ・エンド邸』との比較から始めて)
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