出版社内容情報
妖精の花を咲かすため、
多くの人に愛された物語を毎夜語ってあげましょう
【目次】
内容説明
気が付いたら修羅場だった。不貞と殺人未遂の罪を着せられ、夫らしい男に断罪されている。さっきまで日本の自分の家にいて、その記憶がはっきりしているのに、知らない世界で「悪女」「魔女」と大勢に罵られている。全力疾走で逃げ出し、ひと気のない枯れた庭に駆け込んだ。そこには死神のような青白い顔の男性がいて、自分を見ても悪女だと罵らない。つまり、敵じゃないということは味方になる可能性があるっていうことだ!悪女アザレア・ドマの体に入った「私」は男性に助けを求めた。その人が、呪われた王弟イドラ・マグダレアとも知らず。妖精の粉を服用しなければ命が削られていくイドラは、妖精のために庭の花を咲かせなければならない。しかし、妖精の花は「多くの人に愛された物語」がなければ咲かない。二十年以上国中の物語を花に聞かせ続けた結果、もう物語は尽きてしまった。そんなイドラが見つけた「異世界の娘」。イドラは自分の命のためにアザレアを抱きしめて、周囲に宣言する。「彼女の浮気相手は俺だが?」
著者等紹介
枝豆ずんだ[エダマメズンダ]
投稿サイト「小説家になろう」や「アルファポリス」で活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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わたー
15
★★★★★面白かったが、最後の最後だけ納得できない。気が付くと、婚約破棄されている真っ最中の令嬢の身体に乗り移っていた主人公。訳もわからぬまま、自分を害そうとする人物たちから逃げ延びた先は、とある事情によって忌み嫌われ、世捨て人のように生活している王弟殿下の住まいだった…ことから始まる異世界ファンタジーラブコメ。この王弟殿下には呪いがかけられており、呪いを緩和する薬の材料には、広く親しまれており、まだ妖精たちに語り聞かせていない物語が必要で、異世界から来た主人公はその役目にぴったりで…という導入から、2025/08/12