出版社内容情報
働いて働いて働いて…
それであなたの人生は幸せですか――?
「お金」か「やりがい」か、あるいは「成長」か。会社で働くことは人生の損失であり、会社員でいることは割に合わない。コロナ禍を機に、多くの人たちがそう考えるようになった。日本では近年「退職代行」が横行し、アメリカでは「大退職時代」と呼ばれる地殻変動が生じている。「ふつうに働く」という常識は崩壊し、会社で働くことは「ばかばかしい」と考える人が増えている。なぜ、このような変化が世界的に生じているのか? 職工、会社人間、就職氷河期世代、ブラック企業、PEW…。会社員の歴史をたどることを通して、「働くこと」と「生きること」の関係を問いなおす。『ブラック企業』著者による新境地。
【目次】
【目次】
はじめに
序章 異様に加熱した就活から、退職代行へ
・誰もが信じる「上昇」が存在した時代
・退職代行の急速な広がり
・若者の仕事観の変化
・世界に広がる「大退職時代」
・なぜ会社を辞める人が増えているのか
・会社への従属は「割に合わない」
第1章 「会社員」の誕生――なぜ人は会社で働きはじめたのか
・働くということ
・明治時代の「会社員」
・近代日本を支えた職工=労働者
・時間を売る労働者、時間を買う資本家
・19世紀の労働者はどれだけ働いていたのか
・出来高をめぐる競争とサボタージュ
・働く人たちを科学的に管理する方法
・「雇用」の誕生
・サラリーマンとは何者なのか
・日本企業の伝統はこうして生まれた
・「仕事」という防波堤がない日本社会
・会社と消費中心の生活へ
・パッケージ化された生活をおくる会社員
・「就職」から「就社」へ
第2章 働いていると幸せになれる?――会社にすべてを捧げた人たち
・「会社人間」の時代
・モーレツ社員の一日のスケジュール
・オイルショックが日本を長時間労働の社会に変えた
・時間とケアが同時に搾取される
・なぜ日本ではサービス残業が急増したのか
・「自発性」を強制する日本社会
・会社員の夫を飼育する妻たち
・妻も会社のイベントに無理やり参加させられた
・会社のためなら手段を選ばない人たち
・見せびらかし消費が会社員を駆り立てた
・会社員は家に居場所がなかった
・「過労死」という言葉をめぐる闘争
第3章 生き残るか、逃げ出すか――会社人間時代の崩壊
・残された2つの生き方
・何者かになりたい若者たち
・フリーター、夢を追う
・「やりたいこと」で搾取される
・居酒屋バイトで自分探し
・就職氷河期世代が直面した「勝ち組/負け組」格差
・「働かないのは甘えだ」という若者論
・ロスジェネの苦悩
・使い捨てにされる低スキルの派遣社員
・夜の大運動会――派遣女性を襲った会社ぐるみのセクハラ
・採用条件がすごい!
・いつ転落するかわからないという恐怖
・就活に「自己分析」が求められた理由
・なぜ若者は3年で辞めるようになったのか
・固定残業代制度という闇――ブラック企業の労務管理
・7泊8日の洗脳研修
・残業代を支払わず24時間働かせるシステム
第4章 「ふつうに働く」を問いなおす――コロナ禍以降の変化
・ブラック企業問題はなぜ後退したのか
・会社はコスパで選ぶ――ゆるいのに辞める理由
・若手医師はコスパ志向で美容
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