出版社内容情報
古代ローマを描いてきた漫画家と、気鋭のラテン語研究者。
ふたりが選びに選び抜き、語りに語り尽くしたラテン語格言の数々。
偉人たちの残した言葉の中に、人生に効く至言がきっと見つかる。
libenter homines id quod volunt credunt
人は自分の信じたいものを喜んで信じる
カエサル『ガリア戦記』
dimidium facti qui coepit habet
物事を始めた人は、その半分を達成している
ホラーティウス『書簡詩』
amicus certus in re incerta cernitur
確かな友情は不確かな状況で見分けられる
キケロー『友情論』(エンニウスの言葉)
……など65点を紹介。
※この対談は本書で初公開の語り下ろしです※
ホラーティウス、キケロー、ウェルギリウス、プリニウス、セネカ、カエサル……。
ローマ人の残した言葉を、二人が読み解いていく、スリリングな対談。
また、古代ローマ時代より後に生まれたラテン語も多数扱う。
二人はどんな時に、どんなラテン語に救われたのか。
創作の裏側にもつながるエピソードも多数明かされる。
内容説明
時空を超えていにしえの知識人が人生を照らす。ウェルギリウス、オウィディウス、テレンティウス、プリニウス、セネカ、ユウェナーリス、ペトローニウス、パエドルス、リーウィウス、カエサル、プラウトゥス、クインティリアーヌス…。激動の古代ローマを生きた人物によるものを中心に、ラテン語の格言を取り上げる。人の悩みに時代の別はない。格言は困難に立ち向かう友となるだろう。なお格言はルビ付き。誰でも語感やリズムを楽しめる。
目次
第1章 人生と友情
第2章 芸術家のエネルギー
第3章 恋愛指南
第4章 ラテン語の表現世界
第5章 生き方について
第6章 為政者たちのラテン語
第7章 歴史の教訓
著者等紹介
ヤマザキマリ[ヤマザキマリ]
漫画家・随筆家。東京造形大学客員教授。日本女子大学特別招聘教授。1967年東京都生まれ。84年にイタリアに渡り、フィレンツェの国立アカデミア美術学院で美術史・油絵を専攻。2010年『テルマエ・ロマエ』で第3回マンガ大賞、第14回手塚治虫文化賞短編賞を受賞。15年度芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。17年イタリア共和国星勲章コメンダトーレ綬章。24年『プリニウス』(とり・みきと共作)で第28回手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞
ラテン語さん[ラテンゴサン]
ラテン語研究者。1992年栃木県生まれ。東京外国語大学外国語学部欧米第一課程英語専攻卒業。ラテン語・古典ギリシャ語の私塾である東京古典学舎の研究員。高校生でラテン語の学習を始め、2016年からX(旧Twitter)にてラテン語の魅力を毎日発信するほか、広告やゲーム、アニメ等でラテン語の作成・翻訳・監修にあたる。初著書『世界はラテン語でできている』が話題となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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てん