出版社内容情報
世界は味で動いていた。香辛料(スパイス)から砂糖、そしてうま味調味料へといたる「味」の移り変わりは、資本主義が誕生し、ヨーロッパが覇権を握るプロセスと軌を一にする。本書では、ウォーラーステインの「近代世界システム」を参照し、さらにポメランツが提唱した「大分岐」論以降のさまざまの研究成果も踏まえつつ、「諸島」に焦点を当てることで、世界史の興亡を新しく描き直す。
内容説明
世界史は味で動いていた。香辛料から砂糖、そしてうま味調味料へといたる「味」の移り変わりは、資本主義が誕生し、ヨーロッパが覇権を握るプロセスと軌を一にする。本書では、ウォーラーステインの「近代世界システム」を参照し、さらにポメランツが提唱した「大分岐」論以降のさまざまな研究成果も踏まえつつ、「諸島」に焦点を当てることで、世界史の興亡を新しく描き直す。
目次
はじめに なぜ「味」で世界史をたどるのか
第1章 香辛料貿易のはじまり―古代・中世
第2章 香辛料貿易とヨーロッパの拡大―大航海時代の幕開け
第3章 香辛料から砂糖へ―近世世界の変貌
第4章 砂糖と資本主義経済―近世から近代へ
第5章 第二次産業革命がつくりあげた世界―現代における食の多様性
おわりに 諸島から見た世界史
著者等紹介
玉木俊明[タマキトシアキ]
1964年、大阪市生まれ。同志社大学大学院文学研究科(文化史学専攻)博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。専門は、近代ヨーロッパ経済史。現在、京都産業大学経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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