ＳＢ新書 愛着障害と複雑性ＰＴＳＤ―生きづらさと心の傷をのりこえる

岡田 尊司【著】

ＳＢクリエイティブ（2024/09発売）

• サイズ 新書判／ページ数 392p／高さ 18cm
• 商品コード 9784815626365
• NDC分類 493.74
• Cコード C0211

出版社内容情報

長年、発達障害、愛着障害を研究し続け、豊富な臨床経験を持つ精神科医が、
現代人の生きづらさの原因を紐解く！

生きづらさを紐解くうえで、かかせないのが「愛着障害」と最近の研究で認められた「複雑性PTSD」である。
たとえば、最近増えている「発達障害グレーゾーン」の人をみるとこれらの2つの障害のどちらか、もしくはどちらも抱えている人は多い。

グレーゾーンに限らず、
現代人の生きづらさに愛着障害と複雑性PTSDがおおいにかかわっている。

内容説明

親との不安定な愛着を抱えた人は、未解決な心の傷である『愛着トラウマ』に苦しんでいる人が少なくない。深刻な虐待だけでなく、心理的な支配を長期にわたって受けつづけ、主体性を侵害されることで、「複雑性ＰＴＳＤ」を生じてしまうのだ。本書では、愛着障害のなかでも、愛着トラウマとそのもっとも深刻な状態である複雑性ＰＴＳＤについて解説するとともに、克服の極意と最新アプローチをわかりやすく紹介する。

目次

第１部　愛着トラウマと複雑性ＰＴＳＤ（生きづらさの正体；トラウマとＰＴＳＤ；愛着トラウマと複雑性ＰＴＳＤ；複雑性ＰＴＳＤの症状と診断；脳・心・体でなにが起きているのか）
第２部　愛着トラウマを克服する（回復のための理論と方法；回復のステップ；自分の人生を生きる）

著者等紹介

岡田尊司［オカダタカシ］
１９６０年、香川県生まれ。精神科医、作家。医学博士。東京大学文学部哲学科中退。京都大学医学部卒。京都大学大学院医学研究科修了。長年、京都医療少年院に勤務した後、岡田クリニック開業。現在、岡田クリニック院長。日本心理教育センター顧問。パーソナリティ障害、発達障害治療の最前線に立ち、現代人の心の問題に向き合っている（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[Francis]

光文社新書で展開された愛着障害シリーズの最新刊と言っても過言ではない内容。何で出版社を変えたのか？気になるところ。これまで出版された愛着障害シリーズの内容と重なる所も多いが、より専門性が高い内容。だから愛着障害シリーズと切り離されたのかな。冒頭の二人の日本人のケースは最初イニシャルで書かれていた文章を読んで誰なのか分かってしまった。なるほど「y」も愛着障害だったのですね。今まで詳しいプロフィールを知らなかったのでそうだとは分からなかったが、そうであれば世界的ロックスターと結婚したのもうなづける。

2024/11/24

[シンプルねこ（うみねこ）]

生きづらさを抱えている人は多いと思う。それは幼少期の親との関わり方のせいだったりする。こういう本を読むとそれがよく分かる。過ぎ去ったことは仕方がない。でも、これから気楽に自分らしく生きていくためには、自分で自分を変えていかなくてはと思う。

2025/01/06

[axxxo]

人と関わる際の気をつけたいことなども学べられた。 事例には有名な偉人なども登場し理解しやすかった。 私の困りごとと似た事例もあり投影しながら読んだ。 小さな成功体験から積み重ねていきたいと思った。

2025/03/18

[ボブ☆FIRE目指す☆]

オススメ★★★★★　購入本。愛着障害による起こる様々な問題と、医学的アプローチを学べる本。いかに子供の安全地帯が大事か学べる本です。愛着トラウマが、複雑性PTSD を起こす。その症状は本人にとって必要な行動で無理に押さえ込んでもいけない。安全地帯を作ること、本人が治していこうと思えることが大事。過去の偉人も愛着障害で苦しんでいたかとが分かりました。親と子の愛着が崩れると、心も体も崩れていくことを学びました。

2025/01/15

[トラバーユ]

自分のことが書いてあった。うつ病パニックを発症して10年ちょうど10年経つが、10年目にしてようやくその正体が複雑性PTSDであることに気がついた。久しぶりに神読書ができた。岡田先生は自分の人生の恩人の一人。

2025/03/30