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出版社内容情報
想いは、静かに積もっていく――。
不器用ながらも、真っ直ぐに。心温まる青春グラフィティ。
人生は、コーヒーのように苦い。そう言って憚らないドライな高校生・渡静一郎は、とある事情により、知人一家の喫茶店に住み込みで働きながら高校生活を送っていた。
そんな静一郎はあるとき、学校の同級生・菫野澄花が自分に好意を抱いているらしいことを知ってしまう。
しかし静一郎には、澄花に応えるわけにはいかない事情があった。なぜなら――澄花は静一郎が居候中の
菫野家の一人娘。一つ屋根の下で暮らす、家族同然の相手だったから。
「ねえ静一郎くん、もしかして……わたしのこと避けてる?」
想いは、静かに積もっていく。真冬の喫茶店で紡がれる、不器用な2人の心温まる青春ラブストーリー。
内容説明
人生は、コーヒーのように苦い。そう言って憚らないドライな高校生・渡静一郎は、とある事情により、知人一家の喫茶店に住み込みで働きながら高校生活を送っていた。そんな静一郎はあるとき、学校の同級生・菫野澄花が自分に好意を抱いているらしいことを知ってしまう。しかし静一郎には、澄花に応えるわけにはいかない事情があった。なぜなら―澄花は静一郎が居候中の菫野家の一人娘。一つ屋根の下で暮らす、家族同然の相手だったから。「ねえ静一郎くん、もしかして…わたしのこと避けてる?」想いは、静かに積もっていく。真冬の喫茶店で紡がれる、不器用な2人の心温まる青春ラブストーリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オセロ
50
まぁ、それなり。 ラブコメというより青春物語といったテイストで、主人公とヒロインの絡みは如何にも高校生らしい甘酸っぱさ。ただ、そんな2人の複雑な関係を知ってからの主人公の行動には疑問が残る。とは言え次巻からは期待できそうなので楽しみです。2025/02/26
よっち
29
とある事情により、知人一家の喫茶店に住み込みで働きながら高校生活を送る高校生の静一郎。彼と居候中の菫野家の一人娘・澄花とのもどかしい関係を描く青春小説。静一郎がうっかり澄花が自分に好意を抱いているらしいと知ってしまい、保護者代わりの透乃や同級生のサラも絡めながら、そこから改めて彼女を意識していく展開で、居候の身で彼女の父から喫茶店の手伝いを請われている立場、そして明らかになっていく事情がどうしても2人の関係を難しいものにしていましたけど、拗らせてすれ違いながらも向き合った2人のこれからが楽しみな物語です。2025/02/14
和尚
24
とても良い青春物語でした! おそらく伝わる人には伝わるであろう、タイトルと表紙だけで購入の作品、中身も良かったです! 主人公の静一郎は、訳あって同居している可愛いと思っている同級生の澄花が自分を好きかもしれないと知ってしまう。でも、これまた訳あってその気持ちに応えるわけにはいかず、何なら勘違いかもしれず。一方、澄花も知られたかもしれないとギクシャクして。 そんな二人の心温まる青春の空気が、特に中盤からの二人のやりとり良かったです。めちゃくちゃ二人のことが好きになりました。2025/02/18
わたー
23
★★★★☆面白かった。ヒロインマシマシのこってり系ラブコメも好きだが、相手を好きになるとはどういうことか丁寧に紡いでいくしっとり系ラブコメもまた良いものだなと。喫茶店を営むヒロイン宅に居候兼住み込みのアルバイトとして生活する主人公。ひょんなことから、ヒロインが自分に好意を抱いていると言っている場面に遭遇することから始まるラブコメ。自分の置かれている境遇から、決してヒロインを好きになっていけないと戒めを課す主人公だったが、学校も、仕事も、プライベートも、まさに言葉通りの四六時中一緒にいる、2025/02/18
サキイカスルメ
19
健気に頑張る女子高生兼喫茶店店長と、彼女の父親が保護者になり一緒に暮らしている男子高生兼喫茶店店員、色々と複雑な2人の青春ラブストーリー。よかった。タイトルから連想する優しさが降り積もっていくような素敵なお話でした。主人公が1人でたくさん考え込むタイプでしたね。2人の関係に悩みまくっていた時に、彼女の言葉によって救われた部分の描写がすごく好きでした。それは全然劇的ではないし、人によっては意味がわからないかもしれないけれど、無意識に恋愛というもの不信感を抱いていそうな彼にとって救いになったと思うんですよね。2025/02/28