出版社内容情報
精霊王、オルフェンによって作られたこの世界では誰もが精霊の加護を授かり、その力で生活を豊かにしていた。
どんな者でも加護を授からない者はいないはずだった。……ただ、一人を除いては。
父は英雄と呼ばれるギルド長。妹は精霊に嫁ぐ名誉を賜った乙女。その息子であるディアンは、誰からも嗤われる落ちこぼれ。
騎士になるように言われ続け、努力し、それでも実力は伴わず。『精霊の花嫁』になるのだからと甘やかされる妹の態度に不安を募らせ、苦言すれば父に怒られる日々。
本当にこのままでいいのかと葛藤するディアンはある日、父によって自分の成績が改ざんされていた事を知ってしまう。
全てはディアンを騎士にするためだった、とは納得できず。反抗したディアンは家を出ることを決意する。
その晩、魔物に襲われた彼を助けたのは……不審点しかない男と一匹の狼だった。
これは、他者の欲望に振り回され続けていた青年と、彼と旅を続けることになったおっさんが結ばれるまでの物語である。
内容説明
精霊王オルフェンに創造されたこの世界で、唯一精霊の加護を授からなかったディアン。落ちこぼれと呼ばれる彼とは対照的に、妹は精霊に嫁ぐ名誉を賜った乙女。だが、我が侭ばかりで周囲に甘やかされる妹に不安を募らせていたある日、ディアンは自分の成績が父によって改ざんされていた事を知る。「全てはディアンのためだった」とは納得できずに家を飛び出し、魔物に襲われた彼を助けたのは…不審点しかない男と一匹の狼だった。これは、他者の欲望に振り回され続けた青年と、彼と旅を続けることになったおっさんが結ばれるまでの物語である。
著者等紹介
池家乃あひる[イケノアヒル]
投稿サイト「小説家になろう」や「アルファポリス」で活動しており、本作でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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