ＧＡ文庫 陽キャになった俺の青春至上主義

持崎 湯葉【著】

ＳＢクリエイティブ（2023/01発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 296p／高さ 16cm
• 商品コード 9784815618667
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

これが新青春のバイブルだ！
ＧＡ文庫大賞《金賞》受賞、陰陽混合ネオ・アオハルコメディ！

内容説明

“陽キャ”と“陰キャ”。世界には大きく分けてこの二種類の人間がいる。限られた青春を謳歌するために、選ぶべき道はたったひとつしかない。つまり―モテたければ陽であれ。元陰キャの俺、上田橋汰は努力と根性で高校デビューし、陽キャに囲まれた学校生活を順調に送っていた。あとはギャルの彼女でも出来れば完璧―なのに、フラグが立つのは陰キャ女子ばかりだった！？ギャルになりたくて髪染めてきたって…いや、ピンク髪はむしろ陰だから！ＧＡ文庫大賞“金賞”受賞、陰陽混合ネオ・アオハルコメディ！新青春の正解が、ここにある。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[よっち]

努力と根性で高校デビューし、陽キャに囲まれた学校生活を送る上田橋汰。そろそろギャルの彼女でも…と思っていた彼が、陰キャの七草遊々に好かれてしまう青春ラブコメ。橋汰が気のいいカエラや徒然と構成する陽キャグループになぜか加わるピンク髪の恋愛脳ストーカー遊々、イキリオタクの宇民、メスガキ男の娘・龍虎といった濃い陰キャたち。けれど彼らと過ごす日々は思いの外楽しくて、困っている仲間たちを放っておけるわけもなくて、何とか解決しようと協力して一緒に乗り越えてみせた橋汰と愉快な仲間たちの物語をまた読んでみたくなりました。

2023/01/13

[オセロ]

陰キャだったが故に辛い思いをした上田橋汰。二度と同じ思いをしない為に努力して高校進学を機に陽キャへと生まれ変わり、一目惚れしたカナエと友達になったにも関わらず、何故か癖の強い陰キャばかりが寄ってきて。予測不明の学園ラブコメ開幕！ 髪をピンクに染めてイメチェンしたストーカー気質の遊々やオタクガチ勢の水乃から好意を向けらたり、隠れ美男子の龍虎と友達になったりと、陰キャ達との楽しい高校生活のスタートを切った橋汰達。そんな橋汰達を快く思ってない遊々の過去を知る人をアッと言わせた橋汰のプレゼンはスカッとしましたね。

2023/01/14

[わたー]

★★★★★最高だった。高校デビューに成功した主人公は、ある日、隣の席の引っ込み思案少女、七草遊々の髪に鮭とばがついていることを目撃する。その鮭とばを颯爽と取ってあげたことで彼女に好意を向けられることから始まる学園ラブコメ。最初っから最後まで基本的に悪いヤツがいない、ただひたすらに多幸感に溢れた内容で非常に良かった。特にキャラがとてもいい。遊々を皮切りに、見た目JSなイキリオタクだったり、メスガキ男の娘だったりとかなりアクの強いメンツがグループに入るのだが、グループ全員が生き生きと動いていて

2023/01/14

[わゆ]

中学時代「陰キャ」だった自分から、高校デビューで陽キャになった主人公含めた、男女6人の青春ストーリー。恋愛要素はあるが種蒔き程度の添え物で、青春的日常にフォーカスした作品。主に元から陽キャだったキャラと、陽キャに変わろうとするキャラ達の衝突と葛藤が本題。この手の作品で山場になりがちな「元陰キャカミングアウト」が個人的予想に反し通過点で、コメディに振った日常パートの先に、この作品の確固たるメッセージを窺い知ることができた。各キャラの主張や役割も思い返すと差別化が効いており、今後が楽しみな一作。

2023/05/13

[rotti619]

話のベースとなっているのは、高校デビュー物。中学時代の陰キャから脱却するべく努力した上田橋汰が高校デビューを果たすも、集まってきたのは何とも言えない濃いメンツばかり、というお話。なお、ヒロインの七草遊々との出会いが、髪に芋けんぴじゃなくて鮭とばが付いていたという。うん、何言ってるんだろう。テーマの根底にあるのは、陰キャと陽キャの意義な所があるのだが、とにかく話の緩急がスゴい上に出てくるキャラが皆濃いので、読んでいて最後まで飽きなかった。どんな無茶振りにもサラッと応える、にゅむ氏のイラストがまた光っている。

2023/01/25