SB新書<br> 境界知能の子どもたち―「IQ70以上85未満」の生きづらさ

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境界知能の子どもたち―「IQ70以上85未満」の生きづらさ

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  • サイズ 新書判/ページ数 208p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784815609931
  • NDC分類 378.6
  • Cコード C0237

出版社内容情報

境界知能の子どもたちは、一見すると普通の子に見えます。
もしも、みなさんの知り合いに境界知能のお子さんがおられたとしても、まず気づかないと思います。その子に道で出会ったら、あいさつを交わして会話も成り立って、困っている子には見えないはずです。あるいは、わが子が境界知能の場合でも、客観的には普通の子に見えるのではないでしょうか。
「普通」の子に見えるのに、「普通」ができない――これは、境界知能の子だけではなく、軽度知的障害の子にも当てはまる場合があります。知的障害でも「軽度」というところがポイントで、一見すると普通の子に見えて、見過ごされてしまうケースがあるのです。本書では、「境界知能の子どもたち」と銘打っていますが、その内容は軽度知的障害の子にも当てはまる部分は大いにあります。

・授業についていけない
・友達とうまくつき合えない
・感情コントロールが下手
……そんな困りごとがあれば、子ども本人のやる気や性格のせいだと片づけるのは早計かもしれません。
この本を手に取った方は、境界知能の子どもの親御さんや、クラスに「気になる子ども」のいる学校の先生、あるいは福祉や心理など特別支援教育の関係者の方が多いかと思います。
親や教師、周囲にいる大人は、その子のしんどさ、そしてしんどさの背景にある認知機能の問題に気づいてあげてほしいのです。
(「はじめに」より)

内容説明

「発達障害」が注目される昨今、話題にのぼりづらい「知的障害」。なかでも見過ごされがちな「境界知能」に迫る。日本人の7人に1人(約14%)の割合でいる「境界知能」は、IQが平均的でもなく知的障害でもなく、はざまにいる人たち。本書では、そんな子どもたちの実態を解説。そもそも検査で測れる「知能」とは何なのか?どのように支援をしていけばいいのか?子どもたちの可能性を伸ばすための具体策を提案していく。

目次

第1章 気づかれない「境界知能」と「軽度知的障害」(気づかれない「境界知能」と「軽度知的障害」を問題視;意外に知られていない「知的障害」の3つのポイント ほか)
第2章 知能検査について知る(知能検査を受ける;そもそも知能とは何なのか? ほか)
第3章 教科学習の前になぜ認知機能が大事なのか?(5つの認知機能が「学習の土台」になる;基礎体力づくりに相当する「認知機能の強化トレーニング」 ほか)
第4章 子どもの可能性はどのように伸ばすのか?(一番の困りごとは「勉強ができないこと」;その子の学習のつまずき箇所を知る ほか)

著者等紹介

宮口幸治[ミヤグチコウジ]
児童精神科医・医学博士。立命館大学総合心理学部・大学院人間科学研究科教授。一般社団法人「日本COG‐TR学会」代表理事。臨床心理士。京都大学工学部を卒業し、建設コンサルタント会社に勤務後、神戸大学医学部を卒業。児童精神科医として精神科病院や医療少年院、女子少年院などに勤務し、2016年より立命館大学教授に就任。子どもたちの認知機能を強化させるトレーニング「コグトレ」を考案。2020年より、コグトレの普及・研究を行う「日本COG‐TR学会」を主宰し、全国で学校教員や福祉施設支援員らに向けて研修を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

35
日本人の7人に1人いる軽度知的障害。「普通」でも「知的障害」でもない、普通の子に見えるのに普通ができないはざまの子どもたちの現状を解説する一冊。一般的にIQ70未満は知能障害と定義されて支援の対象となっているものの、逆に「IQ70以上85未満」の境界知能の子どもたち、あるいは軽度知的障害の子どもたちも支援の対象から外れていて、問題が生じているのに過ごされてしまっているケースがあるという話で、読んでいると判断が難しそうだな…という印象でしたが、それでもその可能性を意識して早めにケアしていくことは必要ですね。2023/09/22

ta_chanko

22
境界知能の子どもたちだけでなく、日本の現行の教育制度では、多くの人々を取りこぼしてしまっているように思う。これから少子化が進むことも踏まえ、もっと一人一人に寄り添った教育・支援をしていくことで、より多くの人たちの能力を活かせる社会をつくっていく必要があるのではないか。2023/10/13

タナカとダイアローグ

14
ADHD、ASD、DCDと調べたりしていったがしっくりこず、境界知能?学習障害?というのがいま。未来に起こり得る診断の時、知的障害の方が発達障害と言われるよりもダメージがある自分に気がつく。境界知能が一般に介していないからなのか、IQ偏重の世の中だからなのか‥非認知能力っていうけど、認知能力も重要でしょ?という指摘はごもっとも。こんなにIQが前提となる社会なんてここ100年位だし、10%超えの確率で境界知能ということなら、人類に有利な特性を持っていたのでは?など人類学、進化心理学から納得を試みることに‥ 2023/09/16

せっかちーぬ

10
ちょっとした講座を持つことになり、フォローアップのため。境界知能のことは、教員全員が知っておくこと。発達障害と混ざってる場合があるが、分けて考えておくこと。あと勝手に判断しないこと(診断は検査を見てから)。でも、支援は考えること。が、大事かな。後半はコグトレ。宮口先生だもの、そうよね、と思いながら『ケーキの』『どうしても』と同じな気がする。まあ視覚支援のためか聴覚支援のためかをより分けて、実践に生かすことはできそうだ。2023/08/15

浜松オンライン読書会

9
”IQ70の10歳児であれば、精神年齢は7歳くらいというイメージです。そう解釈すると、目の前の子にとって何が必要か、が見えてきます。小学校4年生の中に小学校1年生の 子が混じっている、だからレベルに合った学習内容の取得が必要だといった具合です。” AIなどを活用し、個々人の認知能力に応じて個別最適化された教育カキュラムの実践ができたらいいのかもなーなどと夢想。健康診断みたいな気軽さで全児童が知能検査受けれたらどうだろう?余計な偏見や差別、いじめを生んでしまうだろうか?2023/10/19

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