内容説明
何日かに一度しか出ない、思いきり力んでも少しだけ、毎日出るけど残便感がある…これらはすべて便秘。近年、便秘の危険性が明らかになってきた。認知症、パーキンソン病はたいてい便秘から始まる。トイレで強く力み、心臓発作やくも膜下出血で命を落とす例も。とはいえ自己流で対処するのはかなり危ない。下剤の使い方を間違えれば、大腸が動かなくなる可能性もある。そこで本書では、便秘の最新事情と画期的な解消法を初公開する。快便を実現し、明るい未来を手に入れよう。
目次
第1章 すべての元凶は「便」にあった!(便秘人口約1700万人。便秘は日本の「国民病」だ;便秘が寿命を縮める ほか)
第2章 「便秘治療」の後進国、日本(「便秘は病気にあらず」という考え方に支配されてきた日本;排便回数だけで判断する日本の医師たち ほか)
第3章 なぜ「便」が思うように出ないのか?(便がつくられるまでの道のりを知ろう;便づくりのスペシャリスト「大腸」がやっていること ほか)
第4章 日常生活ここを変えれば「快便」になる(江戸時代には便秘はなかった!;なにはともあれまずは食生活を見直す ほか)
第5章 「良い便」に導く「良い便秘薬」とは?(これからは「高い満足度」を目指していい;安心して使える「市販品」をまずは試してみよう ほか)
著者等紹介
中島淳[ナカジマアツシ]
横浜市立大学大学院医学研究科・肝胆膵消化器病学教室主任教授、診療部長。医学博士。1999年から2001年までハーバード大学医学客員准教授を務め、腸管免疫の研究にあたる。日本を代表する消化器疾患の研究者であり、臨床医としても豊富な経験をもつ。厚生労働省指定の難病、偽性腸閉塞症の研究班で代表者を務め、治療法の確立にとりくむ。また、医療従事者向けの『慢性便秘症診療ガイドライン』作成メンバーとしても尽力する。海外の便秘薬や最先端治療に精通し、漢方薬にも詳しい(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。