悲しみの夜にカピバラが教えてくれた大切なこと

個数:
電子版価格
¥748
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

悲しみの夜にカピバラが教えてくれた大切なこと

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月27日 07時32分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 343p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784815606367
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

今から三十年前の夜、ある動物園のカピバラ小屋で一人の男の子が保護された。
その子の名前は……『おチビちゃん』
彼を置き捨てた母親から、そう呼ばれて育ったという。
カピバラを愛するおチビちゃんは養護施設で育てられ、名前は加比原譲二(かぴばら・じょうじ)と付けられた。動物のカピバラのことが大好きな本人の希望により、加比原という名字が付けられたのだ。
そして三十年の月日を経て、心優しい大人となった加比原譲二は、自分が保護された動物園の清掃員として働くと同時に、その隣にある小学校の用務員も務めている。
そんな加比原譲二は、子どもたちから「カッピー」と呼ばれ親しまれつつ、時にからかわれることも……。
なぜなら彼は、漢字を読むことや、足し算や引き算など計算をすることができず、空気を読むこともできない。心が5歳の時のままだから。
けれど、本当のカピバラのように心優しいカッピー。
一本のたいまつから何千もの火を分けても、そのたいまつの火は消えることがないように、生徒にも教師にも保護者にも愛を無限に分け与えてくれる。
見返りなどという言葉は、彼の中の辞書には存在しない。
関わる人の心の闇に光を照らし、それぞれにとって進むべき本当の道が見えてくる。
しかし、そんなある日、カッピーが命の危機を感じるほどの「いじめ」の対象になってしまうのだった。
さらには、一人のヤクザと出会ったことにより、殺人事件に巻き込まれてしまうことに?
愛とは? 家族とは? 本当の正義とは?
ピュアな心を持つカッピーを通じて、人生で最も大切なことを教えられる感動エンターテイメントストーリー。

内容説明

世界一大きなネズミと言われるカピバラは、世界一優しい動物とも言われてるんだ。子どもが生まれればみんなで育て、吠えるのは仲間が危険な目にあった時のみ。がむしゃらに走ると、馬よりも速いんだ。そんなカピバラに、僕はずっとなりたかった。世界でいちばん切なく優しい愛の物語。

著者等紹介

瀧森古都[タキモリコト]
1974年、千葉県市川市生まれ。2001年、作家事務所オフィス・トゥー・ワンに所属。放送作家として「奇跡体験!アンビリバボー」など様々な番組の企画・構成・脚本を手掛ける。2006年、独立。作家、コピーライターとして活動。現在、主に「感動」をテーマとした小説や童話を執筆。ペット看護士・ペットセラピストの資格を保持(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

そら

68
動物園のカピバラの中に置き去りにされた少年は子供の心を持ったまま大人になった。保護してくれた園長に大切に守られて、譲二は身近な人たちにもまっすぐな気持ちをぶつけていく。可愛らしい装丁と童話のようなタイトルからは想像つかないような社会問題の連鎖。虐待、暴力、殺人、性暴力…。譲二を中心に登場人物が連鎖して、語り部がリレーのように繋がれていく。号泣の愛の物語…とまではいかなかったが、幸せの本質を直球でぶつけられるような小説だった。目まぐるしい展開に一気読み。カッピーの出生や、園長のエピローグが気になりつつ読了。2021/09/11

えみ

62
浄化された。なんて優しい物語なのだろう。残酷で悲しみばかりが満ちている、そう感じていたこの世界。どんな人にも愛を持つことが許されているのだと、誰にでも愛を与えることができるのだと、教えてもらう。生きることがつらいと嘆く人、見捨てられたと世の中を諦めた人々にこの本を開いてもらいたいと思った。綺麗ごとだけで描かれていない感動が、心にじんわり滲んでくる。動物園のカピバラ小屋で保護された男児は、漢字も読めず、計算もできないまま成長する…あれから30年、加比原譲二は哀しみに溺れた人々に「愛」と「幸せ」を贈っていた。2023/08/14

どぶねずみ

49
親が子に対して愛情のかけ方がわからないと、子の行動、心を支配したまま子は成長する。その子が親になったとき、無意識のうちに親から受けた支配や洗脳を同様に我が子にしてしまう。子には逃げ道を誰かが作ってあげないと。それに気づいたとき、私は我が子を産んではいけないとどこかで感じた。自分の手で我が子を苦しめそうな気がした。そうか、母が再婚したとき、私は自分の居場所を見つけるために祖母の家に飛び出したのか。普通はあり得ないことだろうけど、私にとっては母親の機嫌を伺っていばかりいた自分と共通する点が多くて共感した。2021/08/16

ひめか*

46
親に捨てられ動物園で拾われて児童養護施設で育った加比原譲二。ファンタジーなのかと思いきや、かなりサスペンスが入っていてドキドキ。親に愛情を注がれなかったり、性的虐待を受けたり。みんな親への憎しみの感情が幾つも渦巻いている。譲二はマッチや早紀と同じように親からの愛情を受けていないにも関わらず、真っ直ぐでピュアな心を持っていて優しい。子供のまま成長しているので、無邪気でヤクザとのやりとりが笑えた。生きづらくて相手を殺してやりたくて、生きるのに必死な人々。誰もが譲二みたいな心を持っていたらどんなに楽なんだろう。2022/01/23

のんちゃん

35
30年前、ある動物園に置き去りにされた男の子はそこの園長が兼務していた児童養護施設で育ち、その後、小学校校長になった園長の元、用務員としてその学校で働いている。彼は大好きなカピバラにちなみ加比原譲ニと名乗った。譲ニは純真無垢な優しい人間である。その彼の下で起こる数々の事件の話。帯の通り優しい話だった。が、後半はなかなかのサスペンスで放送作家でもある著者の真骨頂。校長先生の言葉が特に心に染みて沢山付箋をつけてしまった。「都合よく考えることができるから、人間は生きていけるんです。生きる術の一つですよ」など等。2022/12/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/17679602
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。