SB新書<br> 裁判官失格―法と正義の間で揺れ動く苦悩と葛藤

個数:
電子版価格
¥913
  • 電子版あり

SB新書
裁判官失格―法と正義の間で揺れ動く苦悩と葛藤

  • 提携先に在庫がございます【僅少】
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    (※複数冊ご注文はお取り寄せとなります)
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫状況は刻々と変化しており、ご注文手続き中やご注文後に在庫切れとなることがございます。
    ◆出荷予定日は確定ではなく、表示よりも出荷が遅れる場合が一部にございます。
    ◆複数冊をご注文の場合には全冊がお取り寄せとなります。お取り寄せの場合の納期や入手可否についてはこちらをご参照ください。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 192p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784815603175
  • NDC分類 327.124
  • Cコード C0236

出版社内容情報

悲しみ、涙、嘆き、苦悩、葛藤、温もり、想い、怒り、悔しさ……。

法律に基づいて客観的に人を裁く裁判官。よほど「私情」とは縁遠い存在に思える。

しかしそうは言っても、裁判官も人の子。血もあれば涙もあるし、情にほだされてしまうときだってある。
死刑と無期懲役との間で葛藤もするし、モラルのない弁護士がいれば法廷で怒るときもある。殺人犯の更生を願いもするし、逆に涙する被告人に対して非情にふるまう女性裁判官だっている。

もしかすると、裁判官は誰よりも人間味に溢れた存在なのかもしれない。

本書では、30年以上民事・刑事・家事・少年という多種多様な事件を担当してきた元・裁判官が、実際に体験した法廷でのさまざまな"ドラマ"を交えながら、普段はドライにふるまう裁判官の「本音」を明かしていく。


【目次】
はじめに 人間味に溢れる裁判官たち

第1章 法廷はドラマに溢れている――裁判官の悲しみと涙
・死刑にすべき犯人に無期懲役を下すということ
・殺人を起こした少年に垣間見た心
・平成初の少年死刑囚
・ある死刑囚と検察官の深い交流
・スナックのママと無理心中した裁判官
・裁判中、何を考えているか? など

第2章 裁判官だって、最後まで迷っている――裁判官の苦悩と葛藤
・オウム麻原に宗教を勧めた男
・世間が納得できない裁判についてどう思うか?
・起訴されない以上、踏み込めない
・闇に埋もれていく多くの事件
・消えた原告――裁判は小説より奇なり
・裁判所にロールスロイスで来る原告 など

第3章 1人でも受け入れてくれるなら説諭をする、たとえ裏切られても――裁判官の温もりと思い
・被告人の更生、説諭への想い
・説諭をした少年からの言葉
・少年事件に熱心だった先輩裁判官
・右陪審でも信念を貫く裁判官
・「有罪率99.9%」にも屈しない無罪判決の本音 など

第4章 裁判官の胸の内――裁判官の怒りと悔しさ
・被告人が話を聞いてもらえないことがある
・前科をどうとらえるか?
・モラルに反する弁護士
・原告による証拠書類の変造
・そもそも裁判所に来る時点で醜い など

第5章 裁判官こぼれ話
・三角関数で事件を証明する検察官
・仕送り月35万円でもやめられない 高齢女性のクレプトマニア
・裁判官はニュースを見るのか?
・司法修習生の生活 など

内容説明

裁判官といえばその黒い法服から、ドライな印象をお持ちでしょう。ただ、裁判官も人間です。血もあれば涙もある。情にほだされてしまうときだってあります。死刑と無期懲役との間で葛藤もするし、モラルのない弁護士がいれば法廷で怒るときもある。殺人犯の更生を願うときもあります。このような裁判官の本音を語ることには最初は大いにためらいがありましたが、判決の裏の真意をありのまま書いてみることにしました。

目次

はじめに 人間味に溢れる裁判官たち
第1章 法廷はドラマに溢れている―裁判官の悲しみと涙(死刑にすべき犯人に無期懲役を下すということ;殺人を起こした少年に垣間見た心 ほか)
第2章 裁判官だって、最後まで迷っている―裁判官の苦悩と葛藤(オウム麻原に宗教を勧めた男;世間が納得できない裁判についてどう思うか? ほか)
第3章 1人でも受け入れてくれるなら説諭をする、たとえ裏切られても―裁判官の温もりと思い(被告人の更生、説諭への想い;説諭をした少年からの言葉 ほか)
第4章 裁判官の胸の内―裁判官の怒りと悔しさ(被告人が話を聞いてもらえないことがある;前科をどう捉えるか? ほか)
第5章 裁判官こぼれ話(三角関数で事件を証明する検察官;仕送り月35万円でもやめられない高齢女性のクレプトマニア ほか)

著者等紹介

高橋隆一[タカハシリュウイチ]
東京都生まれ浅草育ち。早稲田大学法学部卒業。1975年に裁判官任官後、31年間の長年にわたり民事・刑事・家事・少年という多種多様な事件を担当。2006年3月千葉家裁少年部部長裁判官を最後に退官。その後、2006年4月遺言や離婚契約の公正証書の作成などに携わる公証人になる。2016年8月退職。現在弁護士(東京弁護士会所属)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

k5

63
司法シリーズ。スキャンダラスなタイトルですが、長年の裁判経験からのエピソード集といった落ちついた佇まいの一冊。読みやすいですし、興味のあるジャンルなので楽しく読みました。たぶん聞き書きで、まとめた人の読ませる力は高いと思うんですが、日本語として文法が崩壊している文章(弟は弟の家で弟と商売していた、とか)が二、三あるのは残念なところです。Kindle Unlimitedで読めるので入っている人はオススメ。2022/07/18

やんちゃジジイ

45
青春とは人生の或る期間を言うのではなく、心の持ち方を言う。ときには20歳の青年よりも60歳の人に青春がある。年を重ねただけで人は老いない。理想を失う時に初めて老いる。歳月は皮膚にしわを増すが、熱情を失えば心はしぼむ。20歳であろうと人は老いる。頭を高く上げ希望の波をとらえる限り、80歳であろうと人は青春にして已む。2020/01/18

kawa

29
タイトルは仰々しいが、内容は裁判官であった著者の肩の凝らない経験談や考え方(冒頭の死刑犯を巡る様々な話題はヘビーだが)が中心に綴られる。裁判所とは私も含めて、一生縁なきが大部分なので法廷ミステリーのお供としても良いかもですね。2020/11/11

Tomomi Yazaki

19
これは、元裁判官が現役中は言えなかった本音や裏話を大胆に文章にした本である。死刑確実だった凶悪犯が、何故か及び腰の検察が無期懲役を求刑してしまった馬鹿な話や、自分が裁く裁判中に原告が被告に殺害されたかも知れないのに、原告不在で裁判が中止になった話など、耳を疑う事実が綴られている。犯罪を知りつつ見逃すのは明らかに公務員法違反だが、今となっては時効となり、捕まらないことを知りつつ本にしているのでしょう。こんな裁判官ばかりじゃないと信じたいけど、こんな人が人を裁いていたと思うと、空恐ろしくなります。2019/12/29

みこ

18
読み物としてはまあまあ楽しめたけど、以前読んだ中山裕次郎氏の「医師の本音」と比べると、あちらが現代及び今後の医療問題にまで言及していたのに対してこっちは只の裏話に終始していた感じ。それ以上でもそれ以下でもない評価。2020/01/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/14574474
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品