サイエンス・アイ新書<br> 気象と戦術―天候は勝敗を左右し、歴史を変える

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サイエンス・アイ新書
気象と戦術―天候は勝敗を左右し、歴史を変える

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  • サイズ 新書判/ページ数 192p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784815601102
  • NDC分類 391.3
  • Cコード C0231

出版社内容情報

陸海空の作戦において「気象」を考えずに行動することはできません。天候は常に晴天というわけではなく、視程が短くなる曇天や夜間、濃霧、砂ぼこり、視程だけでなく兵士の体力を奪う雨天、部隊の行動を極端に阻害する積雪・泥濘など、時間や場所、季節によってさまざまです。もちろん、銃弾、砲弾、ミサイル、航空機などは風、気温、気圧などあらゆる環境に影響されます。戦場において「気象の正確な知識なしに勝利を収めることは不可能」といっていいでしょう。いかに天候を「味方」にするかが指揮官に求められる資質です。本書ではさまざまな戦史を見ながら、気象と戦術の関係を解説します。

内容説明

指揮官の状況判断に与える影響は?気象の軍事利用とは?悪天候を「味方」にした指揮官;電子光学システムへの影響は?;舞台の戦闘能力はどう変わる?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

羊山羊

12
サイエンスアイシリーズって、ブルーバックスより軽めで気楽に読めていいですね。自然というものの脅威と、それに戦争と人間がいかに影響されてきたかを知る為のやや軽めの読みものとしてオススメ。本著では歴史において、いかに人間が戦争中に気象に振り回されてきたかが語られていく。戦争中でそうなんだから、兼業農家であるオレが個人でできることなんてたかが知れてるよな、なんてカラッとした気持ちにさせてくれる1冊である。→2025/08/16

wasabi

7
気象予報は近年、気象衛星により格段と精度が上がった。「ひまわり」が稼働して40年余、現在の8号は随分高性能となり、加えて様々な地上データや各国の気象機関との連携、最新のアルゴリズム導入で信頼度は高い。かつて天気予報と宝くじは当たらぬモノの代名詞だった。ましてやナポレオンの時代、その後第2次世界大戦時でさえ気象予報は極め困難でありつつ、その当否が勝敗を左右した。絶対はないが、見当違いの代償はあまりに大きい。もっともナポレオンのロシア遠征にヒトラーのモスクワ侵攻は、冬将軍がどうこういうより驕りが過ぎましょう。2021/03/15

hiyu

5
タイトルの通り、種々の気象状況が如何に影響を与えたか分かりやすい図もあり、理解しやすかった。もちろん現在と比較すると随分違うところはあるのだろうが。2021/10/26

どん

3
気象は戦術に大きな影響を及ぼす。天候がどうなるかをよく知りうまく活用することもできれば、気にもかけず大敗してしまうこともある。歴史的な会戦、作戦で天候が勝敗にどう影響したのか、その原因は何かが解説されており、興味深い内容だった。 気象、軍事面の説明で使われていた単語の意味がネットで調べても分からないものが多かったのが残念。 しかし、戦術の解説だけで楽しめる。2022/08/10

6ちゃん

2
気象現象が選挙区を左右することを実例をもって解説されている。想像以上に軍事面の記載があったものの、詳細を飛ばして読んでも興味深い知見は得られる。慢心して用意を怠る、時代の変化を軽視する、戦う相手を調べない、といったことは確実に敗北につながる。普通の組織や個人でも学ぶところが多いところだが、こうした知見は政策立案や行政に生かされているのだろうか。2021/04/24

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