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出版社内容情報
フロレンス王国の王子ユベールは、最愛の姉ソフィアが同盟の糧として隣国エスパニルの王太子に嫁ぐのを涙ながらに見送った。だが、わずか数年でソフィア夫妻が事故死。姉の死を悼む暇もなく、オメガ性であることが発覚したユベールは、同盟継続のためにエスパニルの新王太子アロンソのもとへ嫁ぐこととなった。アロンソとは姉の結婚を機に義兄弟として友情を育んできた仲。屈辱的な政略婚にユベールは心閉ざしたまま隣国へと赴き…。
内容説明
フロレンス王国の王子ユベールは、最愛の姉ソフィアが同盟の糧として隣国エスパニルの王太子に嫁ぐのを涙ながらに見送った。だが、わずか数年でソフィア夫妻が事故死。姉の死を悼む暇もなく、オメガ性であることが発覚したユベールは、同盟継続のためにエスパニルの新王太子アロンソのもとへ嫁ぐこととなった。アロンソとは姉の結婚を機に義兄弟として友情を育んできた仲。屈辱的な政略婚にユベールは心閉ざしたまま隣国へと赴き…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きょん
18
エスパニル国王太子アロンソ×フロレンス国元王太子ユベール。其々の兄と姉が婚姻を結んだ際に義兄弟として絆を結んだ二人が、兄姉夫婦の事故死と受のオメガ覚醒によって政略結婚することになる。腐りきった王宮で良き王太子となるべく努めてきた受が一転妻の役割を求められる葛藤が女性として理解でき過ぎて辛い。攻は実直で辛抱強いいい男なんだけど、そういう問題ではないんですよね。フロレンス王国はこのままだと民衆に革命起こされそうだから、早めにエスパニルの属国になったっ方が国民の為になりそう。2022/05/28
myao
10
KU。この作者さんのライトめなやつしか読んでなかったみたいで、これはボリュームも読み応えもあった。なんか既視感があるかと思ったら18世紀のヨーロッパをモデルにしてるそう。史実に基いてはいないそうだけど。もっかい世界史の勉強しないとダメかも。オメガバ世界だけど発情中に営んでない作品は始めてかも。面白かった。2024/06/19
みやび
8
比較的面白かった。受の生きてる家族はクズ揃い。もっとざまぁがほしかったな。受王子の王になれず友人だった攻の妻という所有物になってしまう葛藤はわからんでもないが、結局攻が受けの事が好きだから結婚したという好意を向けられて境遇は変わってないのにころっと態度変わったのが若干気持ちがわかりにくかった。結局一番の問題は義兄弟として良い関係だった攻が、義務感から自分を妻にしたことだったってこと?2024/08/22
イカまりこ
5
KindleUnlimited 義兄弟ってどういうこと?って思ったら、姉の嫁ぎ先の第2王子ってことだった。姉の結婚は堕落しきった自国の国防のための政略結婚。出会った二人はラブラブですぐ子供もできるから辛いだけの結婚ではないのだけど。王になるために努力してきた受けはなんとΩで、いろんな不幸が重なって義兄弟の嫁になることに。ここら辺がもの凄いしっかり書かれててBL読んでるの忘れるw バース性判断の仕方がこの時代なら有り得そうでファンタジーだってことも忘れるw なので、二人がイチャイチャするまでがめっちゃ長いw2022/06/05
hallelujah
4
KU本/腐敗した王達に憤りを隠せない王太子ユベール。王となり国を正すことを目標に生きていたが、政略結婚で隣国に嫁いだ姉が事故死、自らも王家としては落胤者のオメガ性であることが判明し隣国に政略婚で送り込まれることに。その辺りのやるせなさや切なさは読んでいてグッと来た。アロンソの態度は友好的だったので、二人のすれ違い度(切なさ)は比較的軽め。王太子であった自分が妻となれるかで葛藤するユベールの心情の方が個人的には切なくて良かった。とはいえ、祖国の民が不運だなという感じ。はやめに侵略された方が幸せになれそう2023/02/16