出ユーラシアの人類史文明創出のメカニズム<br> 時空間認知と人工景観―「文明」創出の駆動力

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出ユーラシアの人類史文明創出のメカニズム
時空間認知と人工景観―「文明」創出の駆動力

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  • サイズ A5判/ページ数 564p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784814006625
  • NDC分類 209
  • Cコード C1339

出版社内容情報

ごく少数の集団が、地峡を渡り海を越えて移動拡散し、旧世界とは全く独立に文明を築いた「出ユーラシア」。いわば<歴史の実験場>を舞台に、「あり得たが起こらなかったこと」、歴史経路の重畳性(状態の重なり合い)に注目した学際研究で、サピエンスの移動拡散、「文明」創出を駆動した、世界観の獲得とその世界観を視覚化した人工景観の意味を解く。


【目次】

巻頭地図
用語解説

第1部 序論

第1章 「出ユーラシア」研究の人類史的な意義 [松本直子]
1 ヒトの生物進化と人文社会科学的な変化のギャップを解く意味
2 出ユーラシアの視点
3 身体を介したモノと心の相互浸潤 
4 本巻の位置づけ

第2章 サピエンス人の「出ユーラシア」--認知的動因と進化歴史研究の新機軸 [入來篤史]
1 「出ユーラシア」の着眼点
2 人間の生き方が形作る〈世界〉の時空間構造
3 人工景観(集落都市、神殿、耕作地…)が出来上がる道程

BOX 1 個体の三元ニッチ第一相、第二相と文化/文明へのフラクタル構造 
BOX 2 霊長類とヒトの第二体性感覚野
BOX 3 身体と認知の相乗作用││直立二足歩行による「移動」の発動

第3章 出ユーラシア「文明」の再考--人工景観/都市の創成メカニズム[ 杉山三郎]
1 ヒトの特異性とは?
2 社会性の再認識
3 天体・時空間認知と象徴景観の実証的研究へ

第2部 時空間認知

第1章 出ユーラシア集団の実践的環境認知--方位観とナビゲーション [後藤 明]
1 ホモ・サピエンス集団の多様なナビゲーション
2 海洋ルートのナビゲーション
3 考察
4 「ヒューマン・ビカミング」的宇宙観

第2章 日本列島における時空間の認知 [北條芳隆]
1 「亜周辺」から見える文明形成メカニズム
2 時空間認知の枠組み
3 古相の方位観
4 新相の方位観
5 弥生時代に導入された日の出暦
6 日の出暦の人為景観化

COLUMN 1 日本列島固有の太陰暦がもちいられた形跡 [北條芳隆]
1 朝日遺跡出土赤黒円文パレス壺
2 八日市地方遺跡の鹿絵壺 
3 弥生文化と太陰暦

COLUMN 2 考古遺構と背景天体の可視化ソフトarcAstro-VRの開発 [関口和寬]
1 天体観察と時空間認知
2 歳差と黄道傾斜角の変化
3 古代の時空景観を再現する

第3章 アンデス形成期における神殿社会の多様性とその背景--ペルー北部地域におけるモニュメントの建設と諸資源の操作 [山本睦・鶴見英成]
1 形成期の社会の多様性を捉えるための視座
2 ペルー北部地域の環境と神殿を中心とした形成期の社会
3 形成期のフロンティアとしてのペルー最北部地域とインガタンボ神殿
4 ペルー北部地域における神殿の多様性とラクダ科動物の重要性
5 積み重なり、絡み合うニッチと今後の課題

第4章 メソアメリカにおける時空間認知と都市の創成--チャルチュアパ遺跡を中心に [伊藤伸幸・北村繁]
1 古代メソアメリカ都市創成解明に向けた調査
2 ヒト入植以前の自然景観の復元
3 都

内容説明

なぜサピエンスは、かくも果断に未知の土地を目指したのか?心(志向性)とモノ(環境・人工物)の相互作用から、人類の世界観の形成と、それをモニュメントとして視覚化し複雑な社会を生み出したメカニズムに迫る。

目次

第1部 序論(「出ユーラシア」研究の人類史的な意義;サピエンス人の「出ユーラシア」―認知的動因と進化歴史研究の新機軸;出ユーラシア「文明」の再考―人工景観/都市の創成メカニズム)
第2部 時空間認知(出ユーラシア集団の実践的環境認知―方位観とナビゲーション;日本列島における時空間の認知;アンデス形成期における神殿社会の多様性とその背景―ペルー北部地域におけるモニュメントの建設と諸資源の操作;メソアメリカにおける時空間認知と都市の創成―チャルチュアパ遺跡を中心に)
第3部 人工景観(メソアメリカにおける天体・時空間認知と都市形成;アンデスにおけるアーバニズム―シカン・シティの再発見と都市概念の再構成;ミクロネシアのポーンペイ島ナンマトル遺跡における時空間認識と政治戦略;人工的環境の拡張と古墳造営)
第4部 総括討論 重なり合い複層的な「文明」創成をどう捉え記述できるか―出ユーラシア研究のアドバンテージと課題(文字通りの「ニュー・ヒストリー」;サピエンスが移動した場所でまず何が起きたか?;歴史の実験場としての「出ユーラシア」;「文明」創造の駆動力を現場の身体性から捉える;「状態の重なり合い」としての「社会性」;情報伝達システムとしてのモノ、人工景観;7モノの象徴性、「戦い」の意味;時間認識の変容と天文知識;モノのエイジェンシーと「物語」;音楽、踊り、アート;人を駆動した「志向性」と移動・拡散の前線;「無いもの」、あり得たが起こらなかったことを意識する)

著者等紹介

入來篤史[イリキアツシ]
帝京大学 先端総合研究機構 特任教授。1957年生まれ。東京医科歯科大学大学院博士課程修了。歯学博士・博士(医学)。専門は認知神経生物学、主に霊長類の脳高次機能を研究

杉山三郎[スギヤマサブロウ]
アリゾナ州立大学研究教授・岡山大学文明動態学研究所学外研究員。1952年生。アリゾナ州立大学にて博士号(人類学)修得。専門はメソアメリカ考古学・人類学。古代人の行動規範となった価値体系に関する物質文化、コスモビジョン(宇宙論)図像学、モニュメント建築、都市の出現、さらに近年は古代王権の創成史を研究。マヤ、オアハカの儀礼センター、メキシコ中央高原の諸遺跡、アステカ大神殿などで調査、テオティワカン研究を45年間継続中。現在「石柱の広場」複合体プロジェクト共同団長

鶴見英成[ツルミエイセイ]
放送大学教養学部准教授。1972年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。専門はアンデス考古学、文化人類学。GISによる景観分析、岩絵遺跡の発掘など、多面的なアプローチによりアンデス文明形成期の社会像を探求している

松本直子[マツモトナオコ]
岡山大学文明動態学研究所教授。九州大学大学院文学研究科博士後期課程修了、博士(文学)。岡山大学文学部専任講師、同大学院社会文化科学研究科教授を経て、2021年に設置された岡山大学文明動態学研究所の初代所長を務めた。縄文時代を主たる対象として、認知考古学、ジェンダー考古学の理論的・実践的研究に取り組む。新学術領域研究「出ユーラシアの統合的人類史学」(2019‐2023)、学術変革領域研究(A)「マテリアマインド」(2024‐2028)の領域代表として分野統合的研究を推進する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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