出版社内容情報
誰のための何のための研究なのか――学界が常に問われてきたこの問題は、実は、日本の多数派社会全体に突きつけられた問いなのだ。国立機関に遺された資料群に、研究者と当事者がともに真摯に向き合い、当事者性を問いながら研究資料を活かし、アイヌの「イオル」(伝統的生活空間)を再生させるための協働の取り組みがいま始まる。
【目次】
内容説明
誰のための何のための研究なのか―学界が常に問われてきたこの問題は、実は、日本の多数派社会全体に突きつけられた問いなのだ。国立機関に遺された資料群に、研究者と当事者がともに真摯に向き合い、当事者性を問いながら研究資料を活かし、アイヌの「イオル」(伝統的生活空間)を再生させるための協働の取り組みがいま始まる。
目次
「知の返還」をめぐる多層な問題群を特定の民族誌資料から追究する意味 本書のねらい
第1部 イオル構想とは何か?(民族文化の継承に学術知が貢献するために必要なこと イオル再生構想の経緯と理念;イオルとは何か? イオル構想構築への準備として ほか)
第2部 泉靖一アーカイブをどう評価するか(内なる他者へのまなざし 沙流川調査の前史としての済州島調査;泉靖一の社会空間論 中国調査からアイヌ調査までの理論的系譜 ほか)
第3部 研究の知を現場が活かすために(泉靖一のiworに対する見方と、自身が思うiworといわれるものに対する見方の違い、そしてiworの将来像について;研究者が残した資料を研究対象コミュニティに還元する方法 特に泉靖一資料について ほか)
第4部 知の返還をめざして(泉靖一アーカイブ資料の活用にむけて 核心を保ち変容も恐れない自主性;親族図情報公開の是非 対話によって当事者が選択する態度と仕組み ほか)



