出版社内容情報
腐敗する祖国に嫌気のさした二人の老人が大地から逃避(飛)行、空中に鳥たちの王国を建設すべく奮闘する『鳥』。性懲りもなく戦争に明け暮れる男どもを諫めんと、敵国同士の女性たちがセックスストライキを敢行する『女の平和』。他、ギリシア古喜劇の巨匠による、当時の政治情勢や文化・社会背景が鮮明に反映された全4篇。(全3冊)
【目次】
平和
鳥
女の平和(リュシストラテ)
女だけの祭(テスモポリアズサイ)
関連地図
作品解説
内容説明
戦争に没頭する男どもにセックス・ストライキを敢行。ミソジニーを糾弾する、女たちの奮闘。
著者等紹介
戸部順一[トベジュンイチ]
成城大学名誉教授。1951年神奈川県生まれ。成城大学文芸学部助教授、教授を経て2022年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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roughfractus02
7
ペロポネソス戦争(BC431-404)後ソクラテスは毒杯をあおったが(BC399)、著者は喜劇を描き続け、人間=男性中心社会が戦争しつつ維持する点を構造的に批判した。『平和』『鳥』『女の平和』『女だけの祭』を収める本書は、コロスの呼び名を表題に冠した鳥たちが神を凌ぐ超越的存在になり、戦争の神に洞窟に幽閉された平和の女神を農夫が救い出し、戦争をやめるよう女たちが男たちとの性行為を一斉に拒絶し、女だけの祭りでは戦争を讃える悲劇詩人が糾弾される。著者は劇中で度々ソクラテスを揶揄したが、プラトンは評価したという。2026/03/12




