出版社内容情報
「人とは何だろう?」。人間が地球のシステムを大きく変えてしまう今、極北や高地から熱帯そして島々まで世界中を飛び回って環境と人との関わりの最前線から人間社会のあり方を考えているのが、私たち生態人類学者です。ではその日常とはどんなものなのか? ふだん学術書や論文では書けない、発見、悲哀、悦楽、恐怖等々、現場(フィールド)にしかない<絶景>を、老若男女、129人の生態人類学者が初めて語ります。
内容説明
この世界はどうなってしまうのか―人間が地球のシステムを大きく変えてしまう今、「人とは何か?」という根本的な問いは、社会に共通した思いになっています。この問いに迫るため、極北、高地から熱帯そして絶海の孤島まで世界中を飛び回り、環境と人との関わりの最前線から人間社会のあり方を考えているのが、私たち生態人類学者です。ではその日常とはどんなものなのか?ふだん学術書や論文では書けない、発見、悲哀、悦楽、恐怖…等々、現場にしかない〈絶景〉を、129人の生態人類学者が初めて語ります。
目次
1 あべこべの世界に生きる 異なる文化・異なる環境の中へ
2 何といっても人は食から 食事を通して知る人間世界
3 身体と死生のリアル 身体と心の多様性
4 精霊と呪術と死に触れる 精神世界への旅
5 フィールド・サバイバル! 調査地には危険もいっぱい
6 自然の中に豊かに生きる 環境と調和した世界
7 動物と身をもって関わる ヒト‐動物関係という問い
8 在来の知から学ぶ 自然を活かす様々な形
9 経済原理の違いに心打たれる 分与と平等の社会
10 破壊・消滅・変容の現場で 近代化の現実と保全の努力
11 調査作法は人生を左右する フィールドワークの方法論を身につける
12 自らの問いにこだわる この道、この場所、何十年
13 かけがえのない出会いと別れ 友という果実