出版社内容情報
世界的に高品質として知られるハワイ島のコナコーヒー。200年にわたる栽培史には、日英米帝国の植民地的権力、アジア、ラテンアメリカからの労働移民と変化し続ける人種秩序、コーヒーの世界市場など、人・モノ・概念・技術のグローバルな〈移動〉が絡み合う。「周縁」の太平洋の島を結節点として捉え返すグローバル・ヒストリーの試み。
内容説明
ハワイ島コナを移動史の結節点として捉える。高品質で名高いハワイ・コナコーヒー。その200年の生産史・ブランド史には、植民地的搾取、変化し続ける人種主義、世界市場といった人・モノ・概念・技術の移動が幾筋も絡み合う。
目次
序章 コナコーヒーをめぐる歴史叙述
第1章 ハワイ諸島へのコーヒーの移植―英帝国の植物帝国主義と米国宣教師の活動
第2章 誰がコーヒーを産業化するのか―王国の主権と農業振興政策
第3章 米国への併合とコーヒー産業―ハワイ共和国の移民・入植政策
第4章 コナの「日本村」とコーヒー―日本帝国の「国産」コーヒー誕生
補論 グローバル・ヒストリーを紡ぎ出す
第5章 コナ「哀史」とそれを継ぐ者たち―日系、ラテン系、新たな担い手のゆくえ
第6章 スペシャルティとは何か―「コナコーヒー」のアイデンティティ
終章 太平洋史の結節点としてのコナ
著者等紹介
飯島真里子[イイジママリコ]
1977年神奈川県川崎市生まれ。博士(歴史)。上智大学外国語部卒業。英国オックスフォード大学MPhil課程、DPhil課程修了。東京純心女子大学講師を経て、上智大学外国語部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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