内容説明
ローマ帝国に降ったギリシア諸都市の帰趨とは?政治的独立を喪失し、活力を失ったとされるローマ帝政期のギリシア諸都市について、小アジアの事例を手掛かりにその実態を解明する。
目次
序章 ローマ帝国のなかのギリシア
第1章 たそがれのギリシア都市?―学説史とその問題
第2章 小アジアにおけるギリシア都市の広がりと構造
第3章 公共建築物と都市―エフェソス、プルサの事例
第4章 祝祭と都市―アフロディシアスの事例
補論 アフロディシアスにおける劇場の動態的観測
第5章 コイノンにおける恵与と都市―リュキアの事例
第6章 公共建築物から祝祭へ―「文化資本」としての恵与
第7章 公共建築物と祝祭の表象―都市発行貨幣における図像分析
終章 ギリシア都市からローマ帝国支配をまなざす
著者等紹介
増永理考[マスナガマサタカ]
1988年生まれ。京都大学大学院文学研究科歴史文化学専攻西洋史学専修博士後期課程(研究指導認定退学)。博士(文学)。現在、京都大学人文学連携研究者。専門は古代ローマ史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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