出版社内容情報
戦後日本の社会学を牽引した作田啓一。彼は人間の非合理性/リアルを語り得る「もう一つの社会学」を求めた。バーチャルとの区別が失われた世界に必要なのは、生きている実感を深部で把握して分析しうる〈最深の理論〉である。文学から社会学は何を学びうるのか? 価値の生成、羞恥の連帯、溶解体験、〈リアル〉とは何か? エゴの相克と分断を超える契機はどこにあるのか?〈超近代〉の展望をひらく希望の思考。
内容説明
自己と他者が溶けあい生命感がほとばしる―バーチャルとの区別が失われた世界に必要なのは、生きている実感を深部で把握して分析しうる“最深の理論”である。生成変化する“リアル”からはじまる「もう一つの社会学」へ。
目次
序論 もう一つの社会学
第1章 “リアル”の探求
第2章 作田社会学のヒストリー
第3章 学問と人生―先生と私
第4章 「恥の文化再考」から羞恥論へ
第5章 溶解体験とは何か
第6章 文学からの社会学―方法論的探求
第7章 “超近代”の探求
著者等紹介
岡崎宏樹[オカザキヒロキ]
1968年兵庫県生まれ。神戸学院大学現代社会学部教授。京都大学文学部哲学科社会学専攻卒業、京都大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学、京都大学博士(文学)。専門は理論社会学、文化社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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