出版社内容情報
生命科学研究の始まりといわれるアルコール発酵。その仕組みを解明し研究を新次元に押し上げたマイヤーホッフの事跡を訪ねる世界旅。
内容説明
マイヤーホッフ(1884‐1951)は酵母菌がアルコールを生み出す過程を解明し、謎だった微生物の働きを明かして生命科学研究を新次元に押し上げた。発酵学に革命をもたらした「アルコール発酵の父」を知ってもらいたい!酒と料理を愛する化学者である筆者は、敬愛する先達の事績を訪ね世界中を旅した。マイヤーホッフのナチスからの逃避行の顛末を明らかにし、偉大な人物像に迫る。マイヤーホッフ発酵研究史と、筆者の旅の記録の二部構成。
目次
第1部 マイヤーホッフをめぐる旅(アルコール発酵解明の歴史;オットー・マイヤーホッフの時代;発酵研究史とマイヤーホッフ;マイヤーホッフをめぐる旅;マイヤーホッフの同時代人;筆者らの微生物研究)
第2部 旅の記憶―世界の酒・食・文化に触れる(ワインと料理をめぐるバイオの世界旅;カナダのバイオ会議後、アメリカ・ナパバレーへ(1980,07,18‐08,15)
ドイツの町々(1984,09,08‐25)
ヨーロッパのクリスマス(1989,12,10‐27)
パスツールの故郷、ドールとアルボア(1990,08,18‐)
年末のロンドンで国際シンポジウム(1992,12,12‐26)
スペインのヘレスとカディス(1993,06,20‐))
著者等紹介
木村光[キムラアキラ]
京都大学名誉教授。1936年京都市生まれ。京都大学農学部農芸化学科(発酵)卒業。塩野義製薬研究所勤務ののち、京都大学農学部助教授、同大食糧科学研究所教授を歴任。国際誌(Appl.Microviol.Biotech.)編集委員(1984~)、大学初の研究ベンチャー設立(グリーンバイオ代表取締役)など、活動は多岐にわたる。1999年紫綬褒章受章、米国工業微生物学会チャールス・トム賞受賞、2011年叙勲(瑞宝中綬章)受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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