出版社内容情報
国家間紛争における武力行使の禁止、集団的自衛権……国際法のドクトリンは、西洋の支配に抗う南米諸国だからこそ創造しえた。
内容説明
独立と自由を守るために築いた「秩序」の防波堤。集団安全保障、外交的庇護、武力行使の禁止…国際秩序のドクトリンは南米から生まれた。「西欧から発展した国際秩序」という常識がくつがえる。スポットライトを浴びなかった実質的起源を明らかにした瞠目の書。
目次
序論 国際法と非欧州―非欧州諸国は国際法に何をもたらしたか?
第1部 ラテンアメリカ国際法の生成(ラテンアメリカ国際法の誕生―「米州公法」の追求;パナマ会議後のラテンアメリカ国際法の展開;ラテンアメリカ国際法の理論の形成;欧州におけるラテンアメリカ国際法概念の受容―欧州国際法の相対化)
第2部 現代国際法解釈とラテンアメリカ国際法(国家責任追及手段の制限―カルボ主義およびドラゴ主義;外交的庇護;ウティ・ポシデティス・ユリス)
結論―多様性の擁護と共通の価値の探求
著者等紹介
中井愛子[ナカイアイコ]
大阪市立大学大学院法学研究科准教授(国際法)。中央大学法学部卒業。ブリュッセル自由大学欧州学研究所修了(DES)。パリ第1大学大学院博士課程中退。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了、博士(法学)。日本学術振興会特別研究員(PD)、外務省経済局調査員、京都大学白眉センター・法学研究科特定助教を経て、2020年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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