日本政治史の中のリーダーたち―明治維新から敗戦後の秩序変容まで

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日本政治史の中のリーダーたち―明治維新から敗戦後の秩序変容まで

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  • サイズ A5判/ページ数 480p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784814001408
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C3021

出版社内容情報

冷戦後の一見安定した秩序の中で「資源の配分」としての性格を強めた政治は,テロや武力行使が頻発し激しい対立が顕在化した今日には,通用し得ない。そこで秩序変容の時代のリーダー像が求められる。しかし近代日本においてリーダーはリーダーたりえたのか。彼らの生い立ちから性格まで,そして彼らを取り巻く国際的な事象の拡がりに注目して,指導者達の成功と失敗の要因を炙り出す。

はしがき

第I部 近代国家日本の軌跡――「文明標準」とその解体の中で

総 論………中西 寛
第一章 危機の連鎖と近代軍の建設………小林道彦
     ――明治六年政変から西南戦争へ
 一 士族反乱と外征論
 二 徴兵制軍隊をめぐる権力状況
 三 危機の切迫と大久保内務卿による兵権掌握――佐賀の乱
 四 大久保のリーダーシップの動揺と恢復――台湾出兵の失敗
 五 挙国一致への動き――山県陸軍卿の復権
 六 西南戦争と琉球処分
 七 徴兵制反対論の消滅――板垣退助と自由党土佐派
第二章 明治日本の危機と帝国大学の〈結社の哲学〉………瀧井一博
     ――初代総長渡邉洪基と帝国大学創設の思想的背景
 一 忘れられた初代?東京大学?総長
 二 その生涯
 三 帝国大学への道
 四 帝国大学創設の思想的背景
 五 渡邉の見た「夢」――帝国大学体制の虚実
第三章 東アジア「新外交」の開始………中谷直司
     ――第一次世界大戦後の新四国借款団交渉と「旧制度」の解体
 一 大戦後の国際政治と日本
 二 新四国借款団をめぐる二つの論点
 三 日本外交は旧秩序を守ろうとしたのか
 四 首相・原敬の強硬論
 五 イギリスの政策――「旧外交」のチャンピオンが目指したもの
 六 決着――何が保証されたのか
 七 一九二〇年後――新四国借款団交渉がもたらしたもの
第四章 北?吉の戦間期………クリストファー・W・A・スピルマン
     ――日本的ファシズムへの道
 一 大正デモクラシーへの批判
 二 日本外交への批判と戦争論
 三 アジア主義論
 四 ファシズムへの傾倒
 五 おわりに
第五章 戦間期における国家建設………等松春夫
     ――「満洲国」とイラク
 一 はじめに
 二 戦間期の国際秩序と国家建設
 三 イギリスとイラクの建国(一九一九?三二年)
 四 日本と満洲国の建国(一九〇五?三二年)
 五 分析的な結論
第六章 総力戦・衆民政・アメリカ………森 靖夫
     ――松井春生の国家総動員体制構想
 一 統帥権独立をいかに克服するか
 二 松井春生の国家総動員体制構想
 三 構想の修正――政党内閣制の崩壊と永田鉄山の死
 四 松井春生と日中戦争――国家総動員法制定へ
 五 松井春生の国家総動員体制構想とは何だったのか
第七章 高碕達之助と日印鉄鋼提携構想………井上正也
     ――アジア・シューマン・プランの夢
 一 朝鮮戦争と東南アジア開発
 二 高碕達之助と鉄鋼業
 三 インド鉄鋼開発計画の浮上
 四 高炉建設と鉄鉱資源開発
 五 日印交渉
 六 高碕構想の挫折
 七 経済開発とナショナリズム

第II部 リーダーシップを見る視点

総 論………伊藤之雄
 一 近代日本のリーダー研究の意義――はじめに
 二 五論文(五人)のリーダーシップの概要
 三 公共性のある日本独自のビジョンと現実性
 四 精神的強さ
 五 人間関係と気配り
第一章 木戸孝允と薩長同盟………齊藤紅葉
     ――慶応元年から慶応三年
 一 薩長同盟と木戸孝允の関係――はじめに
 二 ペリー来航による国家認識と薩長提携の意識
 三 木戸の長州藩主導と、薩長主導の武力討幕
 四 明治政府での薩長主導体制と木戸の影響力の喪失
 五 薩長同盟と木戸のリーダーシップ――おわりに
第二章 第一次護憲運動と松田正久………西山由理花
     ――「松田内閣」への期待
 一 栄光と忍耐の表れ――はじめに
 二 松田正久の政治構想と政治指導の形成
 三 護憲運動の盛り上がり
 四 原敬に後事を託す
 五 第一次護憲運動における公共性の表れ――おわりに
第三章 幣原喜重郎と国際協調………西田敏宏
     ――北京関税会議・北伐をめぐる外交再考
 一 幣原外交に対する「自主外交」批判――はじめに
 二 外交指導者としての幣原の個性の形成
 三 自主的協調外交としての第一次幣原外交
 四 幣原外交はなぜイギリスとの間で摩擦を招くことになったか
 五 イギリスとの協調の失敗とその帰結
 六 幣原の外交指導の特質とその後――おわりに
第四章 田中義一と山東出兵………小山俊樹
     ――政治主導の対外派兵とリーダーシップ
 一 「おらが宰相」の失敗――はじめに
 二 生い立ちと軌跡
 三 陸相時代の「転換」から政党総裁へ
 四 第一次山東出兵――政治主導の出兵過程
 五 第二次・第三次山東出兵――軍事衝突とリーダーシップの崩壊
 六 天皇・宮中との対立、張作霖爆殺事件の真相公表をめぐって――おわりに
第五章 平沼騏一郎と政権獲得構想………萩原 淳
     ――平沼内閣の模索と挫折 一九二四?三四年
 一 政権獲得構想に見る平沼のリーダーシップ――はじめに
 二 司法官僚としての台頭と政治的性格の形成
 三 政治基盤の形成と「田・平沼」内閣構想
 四 政権獲得構想の一時的退潮と田中内閣との協調
 五 平沼待望論の高まりと平沼内閣運動
 六 平沼のリーダーシップの特質とその限界――おわりに

あとがき
索引

伊藤 之雄[イトウ ユキオ]
編集

中西 寛[ナカニシ ヒロシ]
編集

内容説明

冷戦後の一見安定した秩序の中で「資源の配分」としての性格を強めた政治は、テロや武力行使が頻発し激しい対立が顕在化した今日には、通用し得ない。そこで秩序変容の時代のリーダー像が求められる。しかし近代日本においてリーダーはリーダーたりえたのか。彼らの生い立ちから性格まで、そして彼らを取り巻く国際的な事象の拡がりに注目して、指導者達の成功と失敗の要因を炙り出す。

目次

第1部 近代国家日本の軌跡―「文明標準」とその解体の中で(危機の連鎖と近代軍の建設―明治六年政変から西南戦争へ;明治日本の危機と帝国大学の“結社の哲学”―初代総長渡邉洪基と帝国大学創設の思想的背景;東アジア「新外交」の開始―第一次世界大戦後の新四国借款団交渉と「旧制度」の解体 ほか)
第2部 リーダーシップを見る視点(木戸孝允と薩長同盟―慶応元年から慶応三年;第一次護憲運動と松田正久―「松田内閣」への期待;幣原喜重郎と国際協調―北京関税会議・北伐をめぐる外交再考;田中義一と山東出兵―政治主導の対外派兵とリーダーシップ ほか)

著者等紹介

伊藤之雄[イトウユキオ]
京都大学大学院法学研究科教授。1952年生まれ、京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学、博士(文学)

中西寛[ナカニシヒロシ]
京都大学公共政策大学院教授。1962年生まれ、京都大学大学院法学研究科博士課程退学、法学修士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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バルジ

4
書名は『日本政治史の中のリーダーたち」と銘打っているが、前半部は近代日本の秩序形成についてで、後半部で人物をメインとしたリーダー論という構成。全体的にリーダーシップを発揮し秩序形成に貢献した人物は渡辺洪基ぐらいで、他の松田正久、幣原喜重郎、田中義一、平沼騏一郎といった指導者を扱った部分はその人物の政治的リーダーとしての力量に疑問符を投げかける。どうも自負心が強く他者を説得しようしない幣原喜重郎、機会主義的で責任回避に汲々とする田中義一などは政治指導者として致命的な欠点を抱えていたように見える。2020/04/26

pudonsha

0
伊藤之雄パートのみ読む。2020/03/24

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