出版社内容情報
自然・社会・文化の相互関係と動態を生態人類学の立場から解明してきた掛谷誠の著作集。第2巻は、アフリカの呪医。タンザニア農耕民トングウェの豊かな自然の知識に魅了された著者は、自らが呪医となり、呪薬を操る治療の論理を解き明かしていく。自然によって人間の悪や病を制御しようとするアフリカの精神世界を鮮やかに描き出す。
掛谷 誠[カケヤ マコト]
著・文・その他
内容説明
自然・社会・文化の相互関係と動態を生態人類学の立場から探求してきた掛谷誠の著作集。第2巻は、アフリカの呪医。タンザニアの農耕民トングウェの豊かな自然の知識に魅了された著者は、自らが呪医となり、呪薬を操る治療の論理を解き明かしていく。自然によって人間の悪や病を制御しようとするアフリカの精神世界を鮮やかに描き出す。
目次
第1部 呪医の世界(私はアフリカの呪術医だった;トングウェ族の呪医の世界;私はトングウェの呪医―不幸の原因を探り治療 ほか)
第2部 自然と社会の接点(呪薬としての動物―トングウェ族の呪医の論理;シコメロの素材と論理―トングウェ族の動物性呪薬;ゾウの悪霊払い―原野に生きるトングウェ族の心 ほか)
第3部 焼畑農耕社会と平等性(「妬み」の生態人類学―アフリカの事例を中心に;妬みの生態学―アフリカ焼畑農耕民の研究から;文化と進化の接点 ほか)
著者等紹介
掛谷誠[カケヤマコト]
京都大学名誉教授。1945年生まれ。理学博士。1968年京都大学理学部を卒業し、同大学大学院理学研究科に入学して生態人類学を学ぶ。1974年に福井大学教育学部助教授、1979年に筑波大学歴史・人類学系助教授、1987年に弘前大学人文学部教授を歴任し、1990年には京都大学アフリカ地域研究センター教授、1998年からは同大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科教授を兼任した。2008年には定年により退職し、2013年12月22日に逝去した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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