内容説明
風花はもうじき小学校3年生。ある日、たおれかけている桜の木を見かけて、家に飾られている一枚の絵を思い出します。その絵は、アメリカの森に住む、ママの妹のあかりちゃんが描いたものでした。やがて、風花はママといっしょに、あかりちゃんの森の家を訪ねます。みずみずしい夏の森で、風花をむかえてくれたのは…。植物と動物への愛がぎゅっぎゅっと詰まった物語。
著者等紹介
小手鞠るい[コデマリルイ]
1956年岡山県生まれ。同志社大学法学部卒業。1992年からニューヨーク州在住。小説家、児童文学作家。「詩とメルヘン」賞、「海燕」新人文学賞、島清恋愛文学賞、ボローニャ国際児童図書賞などを受賞。2019年『ある晴れた夏の朝』(偕成社)で第68回小学館児童出版文化賞を受賞
平澤朋子[ヒラサワトモコ]
1982年東京都生まれ。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。イラストレーター。多数の児童書の装画や挿絵を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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がらくたどん
25
実は近所で野兎と出くわす。精悍で俊敏。穴ウサギと違いとても小さな小屋で暮らすタイプではない。因みに街道で猪ちゃんにも出会う。並走されるとビビる。もちろん日本。田舎だが宅地が随分と迫って来たので彼らも「やりにく~」と思っているに違いない。『窓』『庭』そして本書。小手毬さんの児童近作は森へ海外へと連れ出してくれる。「さあ扉を開けて外へ出てしっかりと呼吸して」と一生懸命励ますようだ。たとえ今は脱出できなくても頭の中で遠くへ行くのは自由だ。遠くへ連れて行ってくれるのが物語の力ってもんだ。自分で飛び出すその日まで。2021/10/18
いちごプリン
11
小手鞠るいさんの本、優しい。また、素敵な詩も書かれていて。大好きになりました。森の生き物はペットやなくて、本来は森にいる。人間と生き物たちはちゃんと住み分けができていないといけない。そういうことを思いながら読みました。2023/03/27
ヨシ
9
ラオスの伝説をもとに田島征三さんが作った大人のための絵本。考えさせられる。小学生には難しいかな。2024/09/11
サラサラココ
6
3年生の語りで森を体験できる。3年生ってこんなに長い文章書ける?とこどもと話した。2021/08/07
kyoko
5
主人公・風花は幼い時から森に親しんで大切なことを自然に学んだんだな~。こういうこと学べる機会がもっと多くの人にあるといいな。2021/07/13
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