出版社内容情報
あるトラウマが原因で教室内では声が出せない“場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)”を患っている高2の柚葵(ゆずき)。透明人間のように過ごしていたある日、クールな陸上部のエース・成瀬(なるせ)がなぜか度々柚葵を助けてくれるように。まるで、彼に自分の声が聞こえているようだと不思議に思っていると、成瀬から突然『人の心が読めるんだ』と告白される。少しずつふたりは距離を縮め惹かれ合っていくけれど、成瀬と柚葵の間には、ある切なすぎる過去が隠されていた…。“消えたい”と“生きたい”の間で葛藤するふたりが向き合うとき、未来が動き出す――。
内容説明
あるトラウマが原因で教室内では声が出せない“場面緘黙症”を患っている高2の柚葵。透明人間のように過ごしていたある日、クールな陸上部のエース・成瀬がなぜか度々柚葵を助けてくれるように。まるで、彼に自分の声が聞こえているようだと不思議に思っていると、成瀬から突然『人の心が読めるんだ』と告白される。少しずつふたりは距離を縮め惹かれ合っていくけれど、成瀬と柚葵の間には、ある切なすぎる過去が隠されていた…。“消えたい”と“生きたい”の間で葛藤するふたりが向き合うとき、未来が動き出す―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アリス
16
自分に自信をもっていいんだと思える本だった。2024/12/31
chiiizu
3
1日で読了。 学校の友達に貸してもらった本。 表紙も綺麗で、読んだことがない部類でわくわくしながら読んだ。 場面緘黙症により実家以外では話せなくなってしまった志倉柚葵が、実は心を読む能力をもつ成瀬慧が学校内で出会い、お互いを明かし、支え合う物語。2024/12/19
るか
2
表紙の透明感、そしてタイトルにある「半透明」という言葉に惹かれて買った作品だったけれど、何度も涙が溢れそうになったほど素敵な作品だった。 「この世界から消えたい———。」そんな気持ちを半透明という言葉で表現した内容は本当に美しくて、純粋で、清らかで、主人公と同じ場面緘黙症がある私にとっては、本当に光となってくれるような作品だった。 物語は成瀬と柚葵が大学生になったところまでしか綴られていないが、その後の二人のことも見守りたくなったのと同時に、幸せになってほしいと心から願う。2025/04/24
ももか
2
透明感溢れる物語、表紙のイラスト、全てが心の中に音もなく入ってくる感じがまさに半透明で、心がクリアになりました。 とても心地よい物語。2025/02/12