出版社内容情報
古典って、面白い。古典って、すごくエモい。千年以上も前の人なのに、私たちと同じような気持ちで泣いたり、笑ったり、誰かを推したり、愛しく思ったりしている。
心の中の叫び出したい気持ち、伝えたい想いを歌にして託して。人を楽しませたい、面白いと言ってもらいたい。自分の考えを伝えたい。その心を文字にぶつけて、物語や随筆が生まれて。ずっと昔から、変わらない心がある。
枕草子、源氏物語、万葉集、徒然草、更級日記…名作古典を現代の青春恋愛に置き換えた超短編集!
内容説明
枕草子、源氏物語、万葉集、徒然草、更級日記…。喜びも、悲しみも、ずっと変わらない人の想いに時を超えて感動!?名作古典を現代の青春恋愛に置き換えた超短編集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
29
平安時代が大好きな娘さんチョイス。古典文学が原典、簡単な訳、そして著者がつづる「超新訳」の3パターンで紹介されています。最近こういうのよく読んでるなあ…と思いつつ手に取ったら、ナニコレ面白い…!娘さんはすっかり伊勢物語が気に入り、ぜひ手に取りたいそうです。こういう形で古典に親しむのもアリですね!2025/02/20
まる子
29
ライトノベルを主に書かれている作家さんのようですが、大学で日本文学を学んだ方。古典といえば文法や単語が難しいイメージ。それはいったん横に置いておき、現代語訳にとどまらず、「超新訳」として青春恋愛風に訳したら、うん!わかりやすい。時代背景は違えど、古のあの方たちもこのような青春恋愛をしていたのだな〜。と。そしてなによりも、難しいイメージを「楽しい!」「面白い!」に変えた✨しかもこの本のびっくりポイントは、スターツ出版から出ていることでしょう(´⊙ω⊙`)!!書店でパラ見なのでじっくり読みたい。学校にIN‼️2024/08/10
なみ
21
『枕草子』や『源氏物語』などの古典文学を現代化した短編集。 古典は苦手でしたが、とても楽しく読めましたし、昔勉強したことを思い出して懐かしくもなりました。 何より、古典文学の面白さを味わえたことが嬉しかったです。 どれも面白かったのですが『堤中納言物語』が一番好きです。 現実でもゲームの中でも“普通”ではないけれど、他人への思いやりを持てる奈津香がすごく素敵でした。 続きが読みたすぎる……。2024/09/11
マカロニ マカロン
14
個人の感想です:B+。伊勢物語、万葉集、枕草子、源氏物語など10の古典の一節を古文、あらすじ、超新訳現代版の3つで紹介。超新訳現代版と言うだけあって、SNSやZ世代用語満載で原典に似せた設定での掌編小説に仕立てているが、これがエモい仕上がりだった。「筒井筒」は井戸を給水塔に変えて、幼馴染みの男女の成長物語になっていた。また、『大和物語』の103段「平中が色好みけるさかりに」の超訳はモテ期の平山君と彼女のすれ違いが巧く描かれていた。『堤中納言物語』「蟲めづる姫君」は私にはゲーム用語が理解不能だった2025/05/17
杏子
11
日本の古典作品を現代の解釈で書いてみたら?そんなコンセプトで編まれた短編集。恋や人の生き死にを描いたものが多く、YA世代にもヒットしそう。古典の原文とあらすじ、超新釈という構成であり、古典文学に対する興味も引きそうだ。『伊勢物語』『万葉集』『和泉式部日記帳』『枕草子』『大和物語 』『源氏物語』『更級日記』『徒然草 』『堤中納言物語 』『今昔物語』今も昔も人の心には変わらないものがあるのかもしれない。昔の物事を現代の物にうまく勘案されていていたのもあって、共感できるのだろう。2024/09/19