内容説明
心を癒す人生の処方箋。仕事で失敗し、自分を責めてしまう。恋愛に疲れ、孤独で寂しい。そんな悩める夜に。きっと大丈夫。だから、自分に優しく。心救われ涙があふれる12の超短編集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たかこ
65
登場人物の親世代だけど、今の若い子がどんな気持ちで過ごしているのか、というのを感じることができたかな。「なんで生きてるのかわかんないよ、なんの価値もない。毎日命の無駄遣いしてるだけな気がして」「生きていて楽しくない。面白くない。不安ばかりが募る。こうして同じことを繰り返しながら死ぬまで続いていくのが恐ろしい。」「私なんにもないんです。才能も覚悟も、なんにもない…」自分がわからなくて悩んで泣いて…。世代が違うから軽々しくわかるよ、なんて言えない。それでも見守っているよ、という立場でいたいな。2024/12/10
assam2005
18
就活に直面するあたりの人達のモヤモヤとした気持ち、不安な気持ち、死にたくなると呟く気持ち。とっくに大人になった人達からは多分理解し難い気持ちを、素直にさらりと描く。若者の気持ちがわからないと親世代は言うが、ふと、こういう環境下でこの年代として自分が生きていたのなら、多分この子達と同じ思いだったのかもしれないと考えた。だとしたら、この環境は親世代が作ったものなんじゃないだろうか。そして、親世代の目線でしか感情移入できなかった私もまた、この子達の気持ちは「わからない」のかもしれないなと。2024/08/10
結衣花
17
ポエムのような柔らかさとシビアな社会が混じり合う、凄く「今」の作品集だなと思いました。主に描かれる二十歳前後の女性目線でのストーリーは身近だし共感もできる。でも鬱々とした表現が高い頻度で登場する(それほどに、生きることに疲れてる人が沢山いるということでもあるんでしょうね)ので、あまり感情を引き摺らない時間帯や少し心にゆとりがあるときにたまたま会った友人の近況を聞くくらいの心持ちで読むことをおすすめします。2024/10/27
Ayakankoku
6
読みやすかった。 傷つきながらも前を向くためにはきっかけになる何かが大切。2024/12/11
翔
3
☆52025/06/30