内容説明
「君は真っ暗な海にともった光だ」イケメンで頭もよくて優しくて、優等生の蒼と友達になった高2の真緒。ある日、冷たく別人のような蒼に出逢う。それは蒼の中にいる別の人格「ホタル」だった。傍若無人で自分勝手なホタルに振り回されるが、「蒼」を守るために彼の本当の父親を一緒に探すことになる。ホタルと行動するうちに、怖いくらいに冷たい彼の秘密、そして苦しい本心に気づいた真緒。一方ホタルも、家族に傷つけられてもまっすぐな真緒に惹かれていく。ふたりの絆は深くなっていくけれど、とうとう「ホタル」の人格が統合されることに。それは「ホタル」との別れを意味していた…。この世界に傷つき、それでもひたむきに生きるふたりの希望の物語。
著者等紹介
梅崎十和[ウメサキトワ]
2006年『クリアネス』でデビュー。その後も『LOVE and DAYS』、『落下星』など多くの小説を執筆。『笑って。僕の大好きなひと。』で第一回スターツ出版文庫大賞・大賞を受賞。(すべてスターツ出版刊)現在も「野いちご」で執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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