内容説明
青春とは、デスゲームである。完璧だった彼女の日常が狂いだす!?高2の亜子には誰にも言えない“いじめを受けていた”という過去がある。そんな彼女にとってクラスの1軍に属することは生きるための絶対条件だった。新しいクラスでもその立ち位置を守るため、美人で優しいカースト上位のみやびと友達になる。彼氏を作り、誰もが羨む日々を送っていた。この“完璧な日常”は絶対に揺るがない、そう思っていたのに…。校外学習の班決めで、自分勝手なクラスの腫れ物、茉莉奈と同じグループになってしまい―。完璧な青春が崩れていく。彼女たちが迎える予想外のラストとは?第9回スターツ出版文庫大賞大賞受賞作!
著者等紹介
朱宮あめ[シュミヤアメ]
関東出身。第9回スターツ出版文庫大賞にて『青春テロリズム』で大賞を受賞し、本作でスターツ出版文庫単著デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
COSMOS本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とってぃー
9
アンチブルー作品いいぞ〜! 3人の女子高生の悩みや闇をこれでもかと描いた怪作。集団生活の息苦しさや他人を妬む感情を、ストレートに出していて圧巻。感情がどこも剥き出しなのでハラハラしながら楽しむことができました。本音をさらけ出す場面は容赦がなく素晴らしかった!2025/05/29
真夏日和
6
ありがちなスクールカーストものかと思いきや、侮るなかれ! 深く読ませる内容だった。 スターツ出版文庫大賞の大賞受賞作って納得。 女の子たちが主人公で男子がほぼ出てこないのもいいし、出てきた3人の1人は1軍に取りつかれてる、1人は虐待児で他人を信用しない、もう1人は誰も自分を本音を言うことができないと悩む女子高生たち。 人間関係が思っているより複雑で主人公は1軍に取りつかれてる淡島亜子だと思われるが、他の二人の視点でも物語が進む。2025/05/28
vava1355
3
アンチブルーと謡っているが割と直球の青春モノだった。後味が悪い終わり方ではなく爽やかな読後感がある。作者が短編アンソロ出身らしく、短くテンポよく読ませる文章が上手いと感じた。2025/06/01