出版社内容情報
海殊の穏やかな高校生活は、同じ高校の美少女・琴葉との出会いで一変する。なんの接点もなかった琴葉が、ひょんなことから海殊の家で居候をすることに。同居生活の中で心を通わせ、次第に惹かれ合う2人だが、琴葉には「秘密」があった。ある日を境に、周りの人間から琴葉の記憶が失われ、さらに琴葉の存在そのものすら消え去っていき……。「私のこと、もう忘れていいよ」真実を知った海殊は、それでも彼女と生きることを決意するが――。精一杯“今”を生きる2人の姿に涙する、第7回スターツ文庫大賞大賞受賞作。
内容説明
海殊の穏やかな高校生活は、同じ高校の美少女・琴葉との出会いで一変する。なんの接点もなかった琴葉が、ひょんなことから海殊の家で居候をすることに。同居生活の中で心を通わせ、次第に惹かれ合う2人だが、琴葉には「秘密」があった。ある日を境に、周りの人間から琴葉の記憶が失われ、さらに琴葉の存在そのものすら消え去っていき…。「私のこと、もう忘れていいよ」真実を知った海殊は、それでも彼女と生きることを決意するが―。精一杯“今”を生きる2人の姿に涙する、第7回スターツ文庫大賞大賞受賞作。
著者等紹介
九条蓮[クジョウレン]
大阪府枚方市出身。第7回スターツ出版文庫大賞にて、本作が大賞を受賞。小説サイト「スターツ出版文庫byノベマ!」にて執筆活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
39
海殊の穏やかな高校生活を一変させた同じ高校の美少女・琴葉との出会い。なんの接点もなく行き場がなかった琴葉が、ひょんなことから海殊の家で居候生活を始めるひと夏の物語。同居生活の中で心を通わせ、次第に惹かれ合う2人。そして明らかになってゆく琴葉が抱えていた秘密。ある日を境に周りの人間から琴葉の記憶が失われ、さらに琴葉の存在そのものすら消え去ってゆく中、それでも必死に抗おうと二人で積み重ねてゆくかけがえのない思い出があって、ひとつのメモをきっかけに繋がってゆく想いがもたらしたその奇跡には確かな希望がありました。2023/05/17
オセロ
27
高校3年生の少年・海殊が出会ったのは記憶が曖昧な高校1年生の少女・琴葉。帰る場所がないという琴葉を匿う目的で始めた共同生活で徐々に惹かれあっていき…。 海殊と殊葉のとても微笑ましいやり取り展開から一変して琴葉の言動から感じる違和感が氷塊していくことで2人の想いが深まっていき、琴葉の身に起きた異変により海殊に生じた変化を乗り越えて想いが結ばれるラストはグッときましたね。2023/05/23
なみ
22
男子高校生の海殊と、透明になっていく琴葉の恋を描いた恋愛小説。 テンポ良く、すらすら読めましたし、存分に青春を浴びることができました。爽やか! 特にラストは感情を揺さぶられました。 切ない話でもあり、温かい話でもあるので、安心して読むことのできる1冊だと思います。2023/12/01
愛書家
11
タイトルに惹かれて。 少女の秘密は何となく予想できるけれど、でも二人を切り裂く運命に慟哭したのです。何て残酷な、と。でも、救済が待ち受けていたのには、温かな涙が後から溢れて、止め処なく・・・・。心が浄化されるような純愛度200%でした。こういう恋愛ものなら、繰り返し再読したい、と心から思いました。2025/06/03
栗山いなり
10
男子高校生・海殊と謎の女子高生・琴葉の恋物語。ベタベタな青春恋愛+ちょっとしたSF小説だったけどなんだかんだで一気読みできた作品だった2023/05/18