出版社内容情報
高倉かな[タカクラカナ]
著・文・その他
内容説明
本音を隠し続けていたら、あの夏、私は声を失っていた。クラスの目に見えない序列に怯え、親友を傷つけてしまったある出来事をきっかけに声が出なくなってしまった奈緒。本音を隠す日々から距離を置き、療養のために祖母の家に来ていた。ある日、傷ついた犬・トマを保護し、獣医を志す青年・健太とともに看病することに。祖母、トマ、そして健太との日々の中で、自分と向き合い、少しずつ回復していく奈緒。しかし、ある事件によって事態は急変する―。奈緒が自分と向き合い、一歩進み、光を見つけていく物語。文庫オリジナルストーリーも収録!
著者等紹介
高倉かな[タカクラカナ]
第二回日本ケータイ小説大賞にて『ラスト・ゲーム』でTSUTAYA大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
栗山いなり
7
とある事情から声が出せなくなった少女が夏休みの間住む事になった祖母の家で少年や犬との出会いを通じて自分を見つめ直し強くなろうと願う青春恋愛小説。作中のいじめの描写が結構えげつなかったのと少女の再生と成長が心に迫ってくる小説だった2022/09/02
色素薄い系
4
いじめに遭っていた友達の味方になってあげられなかった事から自分を責めていた奈緒が違う環境に身を置く事で自らを見つめ直していく物語でした。いじめ主犯格が最後どうなったのかまでは描かれていなかったけど流石に撮影会はヤバいと思う。あの一件で取り巻きの中で正気に戻る人いなかったのかな…いなかったからさらに断髪まで進んだんだろうけど…2022/10/07
かける
3
中学からの親友がいじめにあうが、味方になれず、自分を責め続けたが故に声が出せなくなった奈緒。夏休み祖母の家で過ごし、トマや健太との出会いを通じて自分を見つめ直す。いじめの描写がキツかった。徐々にエスカレートしていくなかで立ち止まることは出来なかったのがツラいね。2023/09/15
ゆず໒꒱·̩͙⋆.*
1
いじめの場面を読むのが辛く感じて、読み進めにくかったけど、読んでよかったとも思う2023/03/15