出版社内容情報
生きる意味を失った僕の、君は最後の光だった――。
難病を患い、余命わずかな呉野は、生きることを諦め日々を過ごしていた。ある日、クラスの明るい美少女・吉瀬もまた“夕方の記憶だけが消える”難病を抱えていると知る。病を抱えながらも前向きな吉瀬と過ごすうち、どうしようもなく彼女に惹かれていく呉野。「君の夕方を僕にくれないか」夕暮れを好きになれない彼女のため、余命のことは隠したまま、夕方だけの不思議な交流を始めるが――。しかし非情にも、病は呉野の体を蝕んでいき…。
内容説明
難病を患い、余命わずかな呉野は、生きることを諦め日々を過ごしていた。ある日、クラスの明るい美少女・吉瀬もまた“夕方だけ記憶が消える”難病を抱えていると知る。病を抱えながらも前向きな吉瀬と過ごすうち、どうしようもなく彼女に惹かれていく呉野。「君の夕方を僕にくれないか」夕暮れを好きになれない彼女のため、余命のことは隠したまま、夕方だけの不思議な交流を始めるが―。しかし非情にも、病は呉野の体を蝕んでいき…。
著者等紹介
茉白いと[マシロイト]
2021年、『30日後に死ぬ僕が、君に恋なんてしないはずだった』でエブリスタ小説大賞×スターツ出版文庫大賞の大賞を受賞し、書籍化デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジャム
5
すごく良かったと思います! 未来を諦め、死を受け入れているのか最初どこか人らしさを感じないというか淡々としていた主人公だが、吉瀬や高岡達と関わりだしてからどんどん感情が出てき、この心情描写が上手く、とても美しく主人公の葛藤や戸惑いが伝わりすごく自分も辛くなったし、心にくるものがあった。 そして、度々出てくる病気などについての問いに自然と考えさせられました。「病気は神様から与えられたもの」って表現なんか好きだなぁ〜。 すごくメッセージ性の強い作品だなと思いました!2022/02/01
マロ
2
太陽に当たれない難病持ちの主人公と、夕方だけ記憶を失うヒロインによるボーイ・バイ・ガール。交流を丁寧に描いている反面、中盤は似たような行動と心理が繰り返されて冗長だった。余命の30日は最終盤なので、30日間の期限付きの交流を描いているかのように誤認させるタイトルはよくない。夕方だけ記憶が抜ける説明が足りず、ご都合感の強いストーリーに感じられてしまった。コンクールに一人で何枚も出すのは規定違反だし、自分の顔がたくさん張り出されていたら流石に強すぎませんかね。ラストで日を浴びたことで寿命縮まった感ある。2024/08/12
色素薄い系
1
話の流れは好きだったけどタイトルに30日ってあるのにもう経過してない?と思ったら終盤余命宣告されてからの日数だった所に「?」となった。タイトルに偽りありじゃん。長く生きられないから大切なものを作らないようにしていたけどコンクールに出す絵を描く事がきっかけで始まる交流とか良かったんだけどね。2025/07/09