内容説明
時は大正。北の港町・函館で、西洋文化に憧れを抱きながら勉学に励む貧乏学生・大吉は、類い稀なる美貌と資産を持つ実業家・円成寺士門と出会う。火事で下宿先をなくし困っていた大吉は、士門が経営する洋食レストラン「浪漫亭」で住み込みの下働きをすることに。上流階級の世界を垣間見れると有頂天の大吉だったが、謎解きを好む士門と共に様々な騒動に巻き込まれ…!?不貞をめぐる夫婦問題から、金持ちを狙う女怪盗…次々と舞い込んでくる謎を、凹凸コンビが華麗に解決する!
著者等紹介
藍里まめ[アイサトマメ]
現在、小説サイト『ノベマ!』にて執筆活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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よっしー
19
タイトルが気になって手に取りました。洋食に憧れを持つ大吉がひょんな事からオーナーに助けられて洋食屋で下働きをしつつ、ちょっとした謎を解明していくお話。オーナーである士門と大吉のやり取りは楽しいのですが…実年齢を考えると少し子どもっぽい様な…と感じました。また、料理に対する食い意地も中々で、苦手意識が先行してしまい、素直に読み進められませんでした。2024/12/04
なな
12
表紙イラスト、タイトルからシェフとオーナーのグルメミステリーだと勘違いしていたので、ちょっと残念でした。しかし凸凹コンビでバランスが取れていて、大正浪漫溢れる時代設定も良かったかなと思っています。大吉が17歳で料理興味があり好奇心旺盛な性格は微笑ましいですが、カフェー(今で言うガールズバー?!)の女給にデレデレなところや女好きなところはイメージに合わなかったかな。士門さんは容姿端麗、紳士然とした態度は頼もしくかっこよかったです。2020/05/28
伶夜
10
美味しいものへの探求心は、レストランて働く者にとって必要な素質であろう。(本文より)2021/09/01
sugar&salt
9
大正時代の函館が舞台。下宿先が火事になり困った主人公の大吉くんは、知り合ったばかりの士門さんのところに。育った環境からだと思うけど、大吉くんが素直すぎる。ここまで自分の要望というか意見を言えるのはすごいなー。士門さんも浪漫亭のスタッフもいい人?たちで、大吉くんも高校生だけど見た目が小学生だからズバズバ言っても可愛がられてる感がある。ミステリーとしても面白かったかな。2020/09/27
にゃうぴょん
8
面白かったです。火事で下宿先を失った貧乏学生大吉が実業家円城寺士門のレストランで下働きする事になってのお話です。好奇心旺盛で自分の要望に素直な大吉くんと美貌で謎解きを好み紳士的な士門さんのやりとりが楽しめました。2021/01/29