出版社内容情報
小鳥居ほたる[コトリイホタル]
著・文・その他
内容説明
「大人になるまで、生きていて」ふたりの切ない思いの果てに…。あの日に交わした約束は、果たされることなく今の僕を縛り続ける―。他者との交流を避けながら生きる隼斗の元に、ある日空から髪の長い女の子が降ってきた。白鷺結衣と名乗る彼女は、自身を幽霊だと言い、唯一彼女の姿が見える隼斗に、ある頼みごとをする。なし崩し的に彼女の手助けをすることになるが、実は結衣は、隼斗が幼い頃に離ればなれになったある女の子と関係していて…。過去と現在、すべての事実がくつがえる切ないラストに、号泣必至!
著者等紹介
小鳥居ほたる[コトリイホタル]
2018年、『記憶喪失の君と、君だけを忘れてしまった僕。』(スターツ出版文庫刊)にて作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
三代目 びあだいまおう
246
ズルい!作者に、帯にそう思った。そういう気持ちを押さえられなかった。帯には『切なくて大号泣』とあった。『切なく』も『大号泣』も微塵も感じない。ズルい、誇大表現だと!語り手は、子供の頃に大切な友達を亡くし、こんなに辛い別れは二度と経験したくないと心を閉ざし他人との接触を避ける。孤独さえも辞さない。深く関わる?別れた辛さに比べたら孤独でいる方がましと!私と似ている❗ズルい!心優しき者の本質を傷つけ嘲笑うような展開。なのに最後、感動で号泣した!作者の上手さに翻弄された!帯に偽りなし!まんまとやられました‼️🙇2019/10/03
稲荷
2
過去の経験から孤独を望む少年と、幽霊の少女の話。ラストが予想といい意味で違って印象に残る作品になった。2019/11/30
manzu
2
なるほど、そういうことか。大号泣とまではいかず、若者向けの内容だったかな。2019/05/31
Nori
1
幼いころに大切な人を亡くしたことにより人との関りを恐れるようになった少年の元に自殺した少女の幽霊が現れたことにより物語は動き始める。読んでてサウザーを思い出した。愛などいらぬ的な所が。でも、個人的にはその人がいなくなった後も生きていくために一緒に過ごしていきたいんだよなーと思ったり。ラストはなかなか切なくてよかったです。2021/11/29
みらい
1
そうくるか… あとがきを読んだ第一声『偉い!!!!!!』2020/07/20