出版社内容情報
日野祐希[ヒノユウキ]
著・文・その他
内容説明
『神田堂を頼みます』―大好きな祖母が亡くなり悲しむ菜乃華に託された遺言書。そこには、ある店を継いでほしいという願いが綴られていた。遺志を継ぐため店を訪ねた菜乃華の前に現れたのは、眉目秀麗な美青年・瑞葉と…喋るサル!?さらに、自分にはある“特別な力”があると知り、菜乃華の頭は爆発寸前!!「おばあちゃん、私に一体なにを遺したの?」…普通の女子高生だった菜乃華の、波乱万丈な日々が、今始まる。「小説家になろう×スターツ出版文庫大賞」ほっこり人情部門賞受賞作!
著者等紹介
日野祐希[ヒノユウキ]
静岡県出身。2017年「カラフルノート久我デザイン事務所の春嵐」(三交社刊)でデビュー。『秘密の神田堂―本の神様、お直しします。』にて「小説家になろう×スターツ出版文庫大賞」部門賞を受賞。本を愛する図書館員としての豊富な知識と確かな文章力で、繊細で温かみのある物語を綴る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hirune
43
【Kindle】本の付喪神とは珍しいかも?その本に纏わるいろんな姿で顕現する付喪神さんだけど、「西遊記」なら孫悟空が觔斗雲に乗って飛んじゃったりするのかな?本の付喪神、いろいろ夢が膨らみますね!😄この本は概ね 高校生で本の付喪神向けの修理を請け負う店の店主になっちゃった菜乃華の可愛らしいラブストーリーでした。最後に起こる事故で明らかになったこと…瑞葉、お前の正体ってワンコだったのか〜☆😅?2020/09/14
anne@灯れ松明の火
27
隣市で。同じ作者の「菜の花工房の書籍修復家」を探していて、こちらを先に見つけた。一緒に借りてみた。これも、修復の話。よほど修復に関心・知識があるのだなあ。こちらはファンタジー。亡くなった、大好きな祖母の遺言には「神田堂という店を継いでほしい」とあった。その店にいたのは? 一体、何の店? 菜乃華はどうする? 初めはちょっと抵抗があったし、ドタバタもあるけれど、読んでいるうちに楽しくなった。「菜の花…」より、好みかも。2020/04/25
よっしー
19
「本の神様」という言葉が気になり、手に取りました。本の付喪神を治す力を持った高校生の主人公が亡き祖母の後を継ぎ、お店を運営していくお話です。店員である瑞葉と恋愛に発展する展開は必要かなと思ってしまったのですが、話としては面白かったです。付喪神を治すといっても、大切なのは修繕する技術。その点が細かく書いてあり、興味深かったです。2023/10/31
ひまわり
6
本の修繕の仕方が分かりました。本は大切にね。本の付喪神の話。2019/07/07
銀華
4
亡くなった祖母から本を修繕する店を引き継いだ主人公、本の付喪神は人間の形で今日も訪れてくる――祖母との繋がりや本の修繕を通して成長する物語。修繕の仕方は勉強になりましたが、あまり盛り上がりも訴えかけてくるようなものも感じ取れず、斜め読みになってしまった……柊が良いキャラだなと思うぐらいにはほのぼのとした話だったと思います。依頼人のエピソードをもう少し掘り下げてくれれば、物語に深みが増したかなと。2019/09/27