内容説明
「ある人の心を救えば、元の体に戻してあげる」―交通事故に遭い、幽体離脱した女子高生・こころに課せられたのは、不登校の少年・亮を救うこと。亮は漫画家になるため、学校へ行かず毎日漫画を描いていた。ある出来事から漫画家の夢を諦めたこころは、ひたむきに夢を追う姿に葛藤しながらも、彼を救おうと奮闘する。心を閉ざす亮に悪戦苦闘しつつ、徐蕨に距離を縮めるふたり。そんな中、隠していた亮の壮絶な過去を知り…。果たして、こころは亮を救うことができるのか?一気読み必至の爽快青春ラブストーリー!
著者等紹介
加賀美真也[カガミシンヤ]
『それでも僕らは夢を描く』にて、「小説家になろう×スターツ出版文庫大賞」青春恋愛部門賞を受賞し、作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
COSMOS本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りるぷん
12
発売前から楽しみにしてた作品。不登校の少年亮と事故で幽体離脱してしまったこころの2人のお話。夢を諦めた少女が幽体離脱をきっかけに出会った亮と過ごしていくうちに大切なものを思い出していき又亮も自身の家庭の問題をこころと過ごしていくうちに前向きな考えに変わっていくとても温かいストーリーでした。会話やストーリーテンポもよく読みやすいと。後綺麗な話だけでなくしっかり家庭問題などのダークな部分も描いていたので亮の苦悩する心情もしっかり伝わってきました。ラストの締め方も希望エンドと好みな作品でした。2018/12/20
ひよ子
6
幽体離脱した少女が傷ついた少年を救う、ちょっと不思議なボーイミーツガールの物語。 主人公のこころちゃんと亮くんがとてもいい子で、「ハッピーエンドになりますように!」と願いながら読んでいました。 シリアスな物語なのですが、作者さま特有のコミカルな描写が挟まれるので、重い気持ちにならずに読むことができます。 夢を諦めないで努力することの大切さを、今作がデビューの作者さまが描いているので、読んだ人はみんな励まされることでしょう。 お互いに救い救われる出会いはあるというメッセージもこめられているような気がします。2018/12/09
みちぱん
5
終始「なんだかなぁ」と思いながら読んで、あとがきでビックリしました。そんな壮絶な体験しているのに、こんな爽やかで、ある意味で軽い物語を書けるのか…と。個人的には何だか勿体ないような気がしますが。これあとがき読んでから本編読んでもいいかもしれません。2019/05/22
*ふうか*
5
普通に面白かった。 4章は読むのが辛かった。 でも、漫画家としてお互いに再会できて良かった。2018/12/28
Louis
3
登場人物と猫ちゃん、みんないい人(と神様)なんですよ。そしてあとがきを読む限り作家さんも。 だから色々あっても、読み終わるとほっとするんだろうなと思いました。2023/09/12