内容説明
優等生でしっかり者だけど天の邪鬼な凪沙と、おバカだけど素直で凪沙のことが大好きな優海は、幼馴染で恋人同士。お互いを理解し合い、強い絆で結ばれているふたりだけれど、ある日を境に、凪沙は優海への態度を一変させる。甘えを許さず、厳しく優海を鍛える日々。そこには悲しすぎる秘密が隠されていた―。互いを想う心に、あたたかい愛に、そして予想もしなかった結末に、あふれる涙が止まらない!!
著者等紹介
汐見夏衛[シオミナツエ]
鹿児島県出身。教員として働くかたわら、休日には執筆活動をしている。2016年『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』でデビュー。2017年野いちご大賞を受賞した『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』が10万部を超える大ヒットに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さてさて
151
『「運命の日」までの間、私は私にできるすべてのことを、ありったけの力を注いで、私に与えられた時間をすべて使って、なんとしてでもやりとおしてみせる』。胸の奥に秘めた思いの先に、一日一日をひたむきに生きる主人公の凪沙。そこには作品に隠されたまさかの物語が描かれていました。優海の能天気な姿に呆れるこの作品。その一方で何か秘密を抱える凪沙のひたむきな思いに気持ちが囚われてもいくこの作品。この作品を読まれた方は「明日の世界が…」を続けてお読みいただきたい、そこに作品は真の結末を迎えます!そうお伝えしたい作品でした。2024/07/05
おしゃべりメガネ
133
間違いなく読みやすさはバッチリです。サラサラと読み進めていけるストレスのなさはビックリするくらい滑らかに読めていけます。しかし、やっぱりあくまで個人的に、こういう感じの作風はアラフィフのオッサンには、ちょっとキツかったかなと。しかし、本作のように読みやすい作品を少年少女一人でも多く手にとってもらえたらいいですね。ラストへの展開、もう少しダイナミックに描写してもいいかなと感じなくはなかったのですが、まぁコレはコレでありかなと。作品の内容についてはふれてしまうと、ネタバレしちゃいなのであえてふれませんね。2021/10/10
ゆなほし
49
こんなにも想える誰かに出会えて、けれどお互い大切なものを過去に失くしていて、そしてその先に待つ運命ですら…神様がもしいるとしたら、どうして与えるだけでなく奪っていくのだろう。私だったら優海のように、一心に信じ続けられる自信が無い。何か一つ得てもそれを上回る大きなものを失くして、それでも生きていかなければならない。辛くてもきっと正しいことなのだ。互いの喪失を埋めるように結びついていた優海と凪沙の想いは紛れもなく本物で、優しくて、この先も変わらないはずだと信じている。この誓いは、奇跡なんかを飛び越えられる。2021/10/09
緑茶
40
冒頭から引き込まれてしまい、一気読み。幼なじみかつ恋人の優海と凪沙の物語。なかなかはじめから恋人同士で、しかもうまくいってるように見える、という設定のを読んだことがなかったのである意味新鮮でした。大切な人と普通に未来の話ができるのってすごく貴重なことなんだなと痛感しました。汐見さん2冊目、続編も読みたいです。2020/07/15
Walhalla
34
序盤を過ぎたあたりから、何となく悲しい予感がしていました。私の勝手な思い過ごしかな、と思った頃に見計らってやってくる凪沙さんの心の声が、ずっと切なかったです。高校生のカップルにとっては、あまりにも辛い展開ですが、お互いの優しさがたくさん詰まった物語でしたね。続編もあるようですので、そちらも読んでみたいです。2024/09/13