内容説明
目標もなく、自分に自信もない秀はそんな自分を変えたくて、高一の春弓道部に入部する。そこで出会ったあずみは、凛とした笑顔が印象的な女の子。ひと目で恋に落ちた秀だったが、ある日、彼女が泣いている姿を見てしまう。実は、彼女もある過去の出来事から逃げたまま、変われずに苦しんでいた。誰にも言えぬ弱さを抱えたふたりは、特別な絆で結ばれていく。そんな矢先、秀はあずみの過去の秘密を知ってしまい―。優しさも痛みも互いに分け合いながら、全力で生きるふたりの姿に、心救われる。
著者等紹介
騎月孝弘[キズキタカヒロ]
現役の予備校講師。2017年11月『きみと見つめる、はじまりの景色』でエブリスタ小説大賞2017スターツ出版文庫大賞恋愛部門賞を受賞し、作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ami*15
45
弓道部で自らを変えようとする秀と中学時代の人間関係を今でも引きずるあずみ。弓道部での活動や大会、文化祭、デート?を経験していくうちに2人の気持ちがだんだんと“シンクロ”していく様子に読んでいる方も嬉しくなりました。賑やかな弓道部の日常や登場人物たちの成長を描いた物語というところは爽やかな青春小説らしくて良かったけど、個人的にはメインヒロインのあずみよりも脇役のマリア先輩の方がキャラが濃く、あずみの存在がいまいち伝わりにくかったかな…と思ってしまいました。2018/05/15
ううちゃん
22
浜松の作家さんと言うことで読んでみた。浜松西高、アクトタワー、浜松城公園、浜松駅、パルパル、中田島砂丘などお馴染みの場所がこれでもか!と出てくるのがなんだか不思議。物語的には「一瞬の風になれ」をふと思い起こさせるような青春もの。まぶしいっす。ただ「一瞬の…」ほどのカタルシスは感じられず。それでもそこここにキラリと光るものがあった。弓道、いいね〜(*´꒳`*)2018/08/04
リディア
8
爽やかな、まさに『青春』のお話。部活動もしてないし女子校だった私はみんなが眩しくて羨ましい。脇キャラは濃くて特に彼方くんは何かあるのかと思ったけど特にはなかった。2020/01/15
本屋びと
6
秀くんとあずみちゃんも好きだけど、彼方くんセイタくん、そしてマリア先輩!!もすごく好き。主人公ふたりの淡い恋模様と、弓道部みんなの一体感、これぞ、THE青春群像劇!でした。自分もこんなキラキラした高校生時代を過ごした気になってくるから不思議ですね。弓道やってみたい。2020/03/11
しばいぬ
4
主人公の心の変わりようが丁寧に描かれている印象でした。最初恋愛小説なのかな、と思って読み始めたんですが、青春小説の色合いが強いですね。彼方やあずみの言葉に元気をもらえました。個人的にはもう少し恋愛の要素を入れてもよかったのかなぁと。少し焦点がボケてしまったように思えます。2018/05/31




