内容説明
高校生の鳴海は、離婚寸前の両親を見るのがつらく、眠って夢を見ることで現実逃避していた。ある日、ジャングルジムから落ちてしまったことをきっかけに、鳴海は正夢を見るようになる。夢で見た通り、転校生の雅紀と出会うが、彼もまた、孤独を抱えていた。徐々に雅紀に惹かれていく鳴海は、雅紀の力になりたいと、正夢で見たことをヒントに、雅紀を救おうとする。しかし、鳴海の夢には悲しい秘密があった―。ラスト、ふたりの間に起こる奇跡に、涙が溢れる。
著者等紹介
いぬじゅん[イヌジュン]
2014年3月、「いつか、眠りにつく日」で第8回日本ケータイ小説大賞を受賞し、書籍化。また「北上症候群」がOtoBonソングノベルズ大賞~音楽を感じる小説~DREAMS COME TRUE編にて入選、電子書籍化された(エムオン・エンタテインメント刊)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そる
247
初読の感想は、ツイッター→アカウント消したためツイログ保存→いつか感想を要約して書くと思っていた→2019年の4月頃アカウントのないツイログは消去したと告知され感想消える。そのため再読時に感想書きます。 2019年12月、感想書いてます。そちらもぜひ見てください。https://bookmeter.com/reviews/858291162018/02/12
そる
179
再読。初読時は私が人間関係トラブルから自己嫌悪の時で、内容が刺さり共感したが、今回は主人公鳴海と恋の相手の雅紀が家庭環境についてウジウジ悶々としていて、2人で傷の舐め合いで傍観者としてはやや引く。でも恋に落ちる時って、私があの人の理解者なのよ、みたいなことはあるね。前半やや気怠い話だったけど、展開にはちょっと驚き。ただこの話の根底にある「言いたいことを言おう」は納得。実践できるかは別だけど。「「気持ちってね、おさえこみすぎるとおかしくなっちゃうものよ。もっと、自分の気持ちに正直になりなさい。(後略)」」2019/12/11
相田うえお
121
★★★☆☆19037 夢。当方、夢の続きを見たいと思って二度寝しても見れた試しがないし、ましてや正夢なんてそれこそ夢物語だよね。本作品、夢で見たことが現実になってしまう女子学生が主人公。彼女のクラスに訳あり男子が転校してきて〜という ありがちな出だしではありますが、楽しく読ませていただきました。ですが、ラストの章は、これまた奇想天外の展開で頭から煙が上が。。。夢と現実があまりにもややこしや〜で感動してる余裕がありませーん。映画で言えばトータルリコール的な混乱!もっとシンプルな展開の方が楽なんだけどなぁ〜。2019/04/26
インド
37
家庭の複雑な事情に悩み、自分の感情を表に出すことができなくなってしまった女子高生の鳴海。彼女の、ひとりの同じ境遇の男子との出会いから、正夢をヒントに彼を救っていく物語。正夢をヒントに行動しても、肝心なときに体が動かず、家族の決裂を止められない鳴海先輩。前半はとてももどかしく、後半やっとうまく行きかけても、夢の侵食から絶体絶命に。夢と現実が区別できないって本当に恐い。でも、正夢を見ることにはなんらかの意味がある、というよしこちゃんの言葉が響いた。正夢で大切な人に出会うとは、シンデレラ並みにロマンがある。2017/01/17
たるき( ´ ▽ ` )ノ
34
Kindle Unlimitedにて。どれが現実でどれが夢なのか、頭がぐるぐるした。やってもやらなくても後悔するなら、絶対にやった方がいいと私も思う!後悔しても引きずらないで済む。鳴海と雅紀は別の作品で名前を知っていたので、こういう過去があったのか・・・と納得。読んで良かった♪2019/09/26