内容説明
狂気か、正常か。人はどんな理由でも人を殺せる。揺れる判決の数々を報告する西欧諸国における性犯罪の実態。
目次
列車転覆狂
ドイツの屠殺者
空襲下の切り裂き魔
ドン・ファン殺人犯
レズの恋人
ホモ殺人事件
斧男
連続殺人犯
楽園の恐怖
のぞき魔
“V”の謎
ドクターの愛人
著者等紹介
ルーカス,ノーマン[ルーカス,ノーマン][Lucas,Norman]
サンデー・ミラー紙のベテラン犯罪・法廷記者で、かたわら、フィクション、ノンフィクションを問わず、数多くの犯罪書をあらわし、事件を通して社会に問題を投げかけている英国の代表的クリミノロジストの一人
河合修治[カワイシュウジ]
1934年愛知県豊橋市生まれ。1956年、東京大学法学部卒。自治省行政局等勤務
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くろまによん
7
英国の性犯罪殺人の事例集。大変面白く読めた。共通点をあぶりだして全体的な傾向を示すのではなく、個々の事例について掘り下げていく。事件の発端、経過、犯人逮捕に至る道、逮捕後の裁判までフォローしているので全体を見通せる。こうして見てみると、やはり精神的に何らかの異常を抱えているから罪を犯すんだなぁと感じた。何の不満も劣等感もなく、自分を認め受け入れている限り、加害側としての性犯罪、殺人と縁なく過ごせるはず。2015/08/16
Toshi
2
イギリスを中心に西欧諸国の1930年代から70年代初期の性犯罪事件を取り上げている。おどろおどろしいタイトルも、タイトによく纏まった良書?でした。びびりの私にも無理なく読めた。2021/01/28