出版社内容情報
その成功は偶然ではない。2009年初頭、フェイスブックのユーザー数は1 億5000万人だった。2015年が終わる頃にはその数は15倍に、時価総額は3000億ドルを超えるまでに成長した。フェイスブックの創業者でCEO、マーク・ザッカーバーグは世界を代表する事業家で慈善活動家となった。 筆者は7年間に渡り、シェリルサンドバーグとともに働き、フェイスブックの広告事業を率いる立場にいた。本書はフェイスブック社内からの目線で、いかに同社がIPOの失敗から復活し、広告事業の発展、競合の参入、人材獲得競争といった困難に立ち向かったかを描く。フェイスブックが世界最大級のソーシャル・ネットワークになるために下した決断とそこから得られた教訓が述べられている。最後にフェイスブックが見ている未来、そして何十年先までフェイスブックが「人々をオープンにつなげる」存在でいるために注力している分野を見ていく。 ○おすすめポイント ・シェリル・サンドバーグの近くで働き、開発者のひとりである著者が、フェイスブックのこれまでとこれからについて描くインサイドストーリー。著者が「その成功は偶然ではない」と断言するように、フェイスブックがこれほどまでの地位を築くにいたった過程は、困難に満ちていながら、それでも「世界をつなげる」という一貫したミッションに向けて進んでいく。その過程がインサイダーらしいライブ感にあふれた筆致で描かれている。 ・2011年刊行の『フェイスブック 若き天才の野望(日経BP)』が起業時の話なら、本書はその後、現在までに、フェイスブックが18億人のユーザーを獲得する過程で企業として確固たる地位を築いていく過程の物語。その意味で、スタートアップ業界にいる人だけでなく、広く一般のビジネスマンにも参考になる話が満載。 ・スタートアップの起業家にとっては、プロダクト開発において参考になる具体的な考え方やアドバイスが多く含まれている。インターネット業界について深く知らない人にとっても、企業運営における問題点とその解決法、その裏にある思想が描かれているので、働くということにおけるヒントを得ることができる。 ・バーチャルリアリティ、人工知能など、フェイスブックが未来に向けて投資している分野についても触れており、テクノロジー業界のリーダーが描く未来をも垣間見ることができる。 ○目次 はじめに パート1:フェイスブックが誕生するまで 第1章: 無情な鐘の音:会社の価値が半分に 第2章: ザックの熱意:フェイスブックのすべてはマーク・ザッカーバーグから始まり、世界に波及する パート2:小さなサービスが大企業になるまでに得た10の教訓 第3章: 10億ドルの買収提案を辞退 教訓1:あなたにとって最後の仕事は何か 第4章:人と世界とをつなぐ窓 教訓2 : 機能の引き算は価値の足し算 第5章: 継続的な成長の秘訣 教訓3: 北極星、ユーザーが魔法にかかる瞬間、コアプロダクトバリュー 第6章:100億ドル規模のビジネスを3年で作る 教訓4: 全てのカスタマーに価値を提供できるなら、みんなが喜べる
内容説明
その成功は偶然ではない。フェイスブックが世界最大級のソーシャルネットワークになるために下した決断と、そこから得られる10の教訓、そしてさらなる10億人へ、フェイスブックが思い描く未来。フェイスブック開発者の一人が描くインサイドストーリー。
目次
1 フェイスブックが誕生するまで(鐘は鳴る“会社の価値が半分に”;ザックの熱意―フェイスブックのすべてはマーク・ザッカーバーグから始まり、世界に波及する)
2 小さなサービスが大企業になるまでに得た10の教訓(10億ドルの買収提案を辞退;人と世界とをつなぐ窓;継続的な成長の秘訣;100億ドル規模のビジネスを3年で作る;速く動く;グーグルに負けない理由;フェイスブックがフェイスブック以上の存在になる時;未来を見据える;人材獲得競争;フェイスブックが大企業の中でも突出した企業となった理由)
3 フェイスブックが思い描く未来(メッセージは媒体となる―人工知能と2つのアプリ;次の10億人―正気を疑う事業計画を進めるまっとうな理由;世界をVRとARに「転送」する―人類に必要な最後の画面;フェイスブックが「勝った」なら?―マインドパンゲアを編み上げる)
4 最後に(失敗について―ホームランではない打席もある;いつかはなくなる?―ディスラプションへの免疫なんて存在しない)
著者等紹介
ホフリンガー,マイク[ホフリンガー,マイク] [Hoefflinger,Mike]
25年に渡り、シリコンバレーで経歴を積む。インテルの元会長兼CEOアンディ・グローブの下でインテルインサイドプログラムのゼネラルマネージャーを務めた経験を持つ。2009年、フェイスブックのグローバルビジネスマーケティング部門のディレクターに就任し、同社の広告ビジネスの発展に貢献。現在はエクシード・キャピタルに籍を置く起業家
大熊希美[オオクマノゾミ]
東京都生まれ。カナダとオーストラリアに計12年間在住。上智大学総合人間科学部心理学科卒業後、金融業界を経てスタートアップ企業に転職。その後ライター・翻訳業。ITニュースブログ「TechCrunch Japan」編集ライター
滑川海彦[ナメカワウミヒコ]
千葉県生まれ。東京大学法学部卒業後、東京都庁勤務を経てIT分野の著述、翻訳業。ITニュースブログ「TechCrunch Japan」翻訳チーム(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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