内容説明
戦後最強の権力をつかんだ総理大臣は誰なのか―。日本を支配する霞が関の序列とは―。知られざる日本の「政治のリアル」を憲政史家・倉山満が痛快に解説!
目次
序章 日本の政治を操る!知られざる権力の正体
第1章 アメリカ大統領は世界最弱の権力者
第2章 世界の模範・イギリス政治の仕組み
第3章 「政治のルール」としての日本国憲法
第4章 学校では教えてくれない!本当の「政治のルール」―戦後の歴代総理の権力基盤から概観する!
第5章 誰がために日本の選挙制度はあるのか
第6章 代議士が登る4つの階段―日本の最高権力者・総理大臣になるための出世道とは
第7章 総理大臣の椅子にたどりつくための「4つの外せないステップ」
第8章 日本を支配する!霞が関の実態
著者等紹介
倉山満[クラヤマミツル]
1973年、香川県生まれ。憲政史研究者。中央大学大学院文学研究科日本史学専攻博士後期課程単位取得満期退学。在学中より国士舘大学に奉職し、2015年まで日本国憲法を講じる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はる坊
14
新しく総理大臣が決まるタイミングで、その一連の流れを復習したくて再読。 日本の政治の仕組み、本当の権力の所在、実力のある政治家の条件がわかる。 ニュースを見るだけでは分からない政治の実態を明らかにしている。 これを読めば政治通?2020/09/05
はる坊
14
政治の基本からその裏側まで知らないこと・興味のあることの連続で、読んでよかったと思える本。特に1番強い総理大臣は誰かという部分や、アメリカ大統領が持つ権力は弱いというのは知らなかった。著者特有の少し過激な言い方が気に入らない人がいるかも知れないが、僕はけっこう気に入っている。今年発売された著者の他の本もけっこう興味をそそる本があったので、また読んでみたい。2015/12/21
軍縮地球市民shinshin
13
表紙の絵とタイトルだけで判断したら大間違いの本。内容は憲政政治とは何か。アメリカの政治システムとは何か。から始まり、後半は戦後自民党政治史の構造がするどく突かれていると思った。アメリカ大統領は平時はものすごく権力が弱いが、戦時は独裁者になるという基本的な話も日本人は知らない人が多い。まさに政治を理解するのに最良な入門書である。2015/07/25
はる坊
12
再再読。日本を真に動かしているのは誰かがよくわかる本。政治について興味を持ってるけど、教科書的な説明ではなく、真実を知りたい人にはオススメの本。2016/08/11
みじんこ
12
日本の政治はどういう仕組みでどう動いているのかが分かる。一緒に英米両国の政治の仕組みも知ることができる。戦後の総理の強さの項、角栄は総理としては余り強くはなかった、というのが意外だ。他に、霞が関の序列などは特に勉強になった。法制局と財務省、この二つの強さが本書全体を通して何度も書かれている。個人的に学校教育で習う衆議院の優越は本当か?などを実際の例から知れたのがよかった。最後に著者は「公に尽くす官僚とは何か」を簡単に論じている。国を良くしたいと思う若い官僚がもっと増え、その志を失わないことが大切だと思う。2015/09/25